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1990 年度 実績報告書

細胞内プロテア-ゼの遺伝子発現の制御と病態

研究課題

研究課題/領域番号 63304034
研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

鈴木 紘一  東京都臨床医学総合研究所, 遺伝情報部, 部長 (80011948)

研究分担者 高橋 健治  東京大学, 理学部・生物化学科, 教授 (70011533)
市原 明  徳島大学, 酵素科学センター, 教授 (20035405)
杉田 秀夫  国立精神神経センター, 神経研究所, 所長 (80009951)
加藤 敬太郎  九州大学, 薬学部, 教授 (70037571)
勝沼 信彦  徳島大学, 酵素科学センター, 教授 (50035375)
キーワードプロテア-ゼ / カルパイン / カテプシン / プロテアソ-ム / 遺伝子発現
研究概要

1.カルシウムプロテア-ゼ系の解析
カルパインがホルボ-ルエステルによって発現が誘発されるTRE配列を持つ遺伝子であることを明らかにし,実際にmカルパインの発現は種々の刺激,ホルボ-ルエステルやHIVウイルスの感染などで誘導されることを示した。カルパスタチンのcDNAを細胞に発現させると,転写因子cーJunの活性が増強し,アンチセンスのcDNAを発現させるとこの効果が消失するので,カルパスタチンは転写因子の安定化,すなわち,カルパインが転写因子の代謝回転に関与することが示唆された。事実,cーJunとFosはin vitroではカルパインのよい基質であった。
2.リソゾ-ム系プロテア-ゼの解析
カテプシンHやLの遺伝子のプロモ-タ-の5'上流域を解析し,これらのプロテア-ゼの発現がcAMPやTPAで誘導されることを明らかにした。特にガン細胞ではカテプシンLが特異的に細胞外に分泌されるので,ガンの転移とも重要な関係にあることが予想される。
3.高分子量多機能プロテア-ゼ(プロテアソ-ム)の解析
酵母,ラット,ヒトのプロテアソ-ムサブユニットのcDNAのクロ-ニングを鋭意行い,既に多くの構造を確定したが,今のところまだ他のプロテア-ゼの活性中心と類似の配列を持つサブユニットは見出せない。これまで構造を決定した3種のプロテアソ-ムサブユニット(酵母)の中に,1つはその生育に必須でないものがあったので,その遺伝子を破壊した変異種を作って解析を進めている。この変異プロテア-ゼはもとのものとほぼ同じプロテア-ゼ活性を持つ

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] K.Suzuki: "Calciumーactivated neutral proteaseーーーーstructureーfunction relationship and functional implications" Cell Structure Function. 15. 1-6 (1990)

  • [文献書誌] Y.Nishimura: "Intracellular processing and activation of lysosomal cathepsins" Acta Histochem.Cytochem.23. 53-64 (1990)

  • [文献書誌] D.Muno: "Effect of metabolic alterations on the dietary and the content of cathepsins B,H and L" Eur.J.Biochem.191. 91-98 (1990)

  • [文献書誌] S.Ishiura: "Distribution of Alzheimer's disease amyloid A4ーgenerating enzymes in rat brain tissues." Neurosci.Lett.115. 329-334 (1990)

  • [文献書誌] H.Sorimachi: "Molecular cloning of cDNA for two subunits of rat multicatalytic proteinase" Eur.J.Biochem.193. 775-781 (1990)

  • [文献書誌] T.Fujiwara: "Proteasomes are essential for yeast proliferation" J.Biol.Chem.265. 16604-16613 (1990)

  • [文献書誌] R.Mellgren: "Intracellular proteolytic system of animal cells" CRC Press, 288 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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