研究課題/領域番号 |
63304054
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石橋 貞彦 広島大学, 医学部, 教授 (90012616)
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研究分担者 |
野村 靖幸 北海道大学, 薬学部, 教授 (00034041)
市川 厚 京都大学, 薬学部, 教授 (10025695)
名取 俊二 東京大学, 薬学部, 教授 (50012662)
加藤 敬太郎 九州大学, 薬学部, 教授 (70037571)
市原 明 徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (40035374)
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キーワード | 薬物応答 / 代謝制御 / オルガネラ / 細胞膜 / 細胞核 / リソソ-ム / 小胞体 / 細胞質因子 |
研究概要 |
1)細胞膜と細胞核間の協調については,市原、赤松、名取、野村らが中心になって検討を進め、細胞膜受容体に増殖因子、ホルモン、レクチン等のリガンドの結合による情報が細胞核に伝達される過程、核酸合成細胞増殖、酵素誘導等が発現する過程について、更に検討し、多くの新しい知見が得られた。 2)細胞質諸要素と細胞核間の協調については、大場、五十嵐らが主として検討し、ポリアミン産生系等の細胞質酵素やホルモンの細胞内受容体等の細胞質要素の変動とクロマチン機能等との協調関係を解析した。 3)細胞膜とリソソ-ム、小胞体との協調の解析については、加藤、高野らが主として担当し、細胞膜におけるエンドサイト-シスやエキソサイトとリソソ-ム機能との協調、リソソ-ム酵素の産生等についてのいくつかの新しい事実を明らかにした。 4)細胞膜と細胞質要素との協調に関しては、井上,市川、石橋らを中心に解析を進めた。細胞膜機能が細胞質要素と結合解離により制御される、あるいはその逆の例が近年種々認められているが、細胞膜リン脂質代謝酵素の細胞質への放出、プロスタグランジン受容体とその代謝制御への関与、細胞質因子の細胞膜への移行とその意義などについて新しい事実を明らかにした。 これらの具体的成果の一端は11の研究発表に示すようであり、本年度は昨年度までの実績に基づいて研究を進展させ、上記のような成果を挙げた。
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