研究課題/領域番号 |
63304065
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
畠中 坦 帝京大学, 医学部脳神経外科, 教授 (20082084)
|
研究分担者 |
相沢 乙彦 武蔵工業大学, 原子力研究所, 教授 (70016848)
竹内 啓 東京大学, 農学部畜産獣医学, 教授 (90011874)
藤井 儔子 帝京大学, 医学部薬理学, 教授 (70075224)
上野 陽里 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (60025541)
最上 平太郎 大阪大学, 医学部脳神経外科, 教授 (00028309)
|
キーワード | 硼素中性子捕捉療法 / 中性子捕捉療法 / 硼素 / 脳腫瘍 |
研究概要 |
1)これ迄の硼素化合物による治療経験の増大。 本年度においても6例の治療が行われ、悪性脳腫瘍の治療総数は98例となった。10年〜16・5年生存者が6例に達した。5年生存率、平均生存などいろいろな統計によっても従来の他治療を上廻る成績が得られつつある。各種整備備品の購入により麻酔操作が安全になったほか、コンピューター購入により治療計画がより正確に且つ迅速になった。 2)中性子照射設備に関する設計・計算を行った。これについては1989年3月末MITで行われるワーク・ショップに発表される。 3)重水の使用により深部腫瘍の治療が改善されることを患者脳内の中性子線量分布の実測により確認しつつある。本年度においても深部脳腫瘍2例の治療で臨床効果上からも重水使用が有利であることを確認した。 4)班会議は10月末の補助金内定通知の後1回招集され情報交換に資した。また、2月にもこの治療法の本邦における満二十周年の記念学術集会が行われ、本治療法の普及に寄与した。 5)国際的研究協力。 5月末〜6月初にかけ第3回国際シンポジウムが西独ブレーメンで行われ、本研究班から約10名が参加した。米国内の4箇所の研究機関で本研究班の代表者が研究指導・講演を行った(7月)。 6)新世代硼素化合: ポルフイリン誘導体と提供する予定の米・独の硼素化学者チームからの提供が遅れたが、本年度〜次年度早々有望な硼素化合物が到着する見通しとなった。
|