研究課題/領域番号 |
63307004
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山内 脩 名古屋大学, 理学部, 教授 (70029643)
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研究分担者 |
松本 和子 早稲田大学, 理工学部, 助教授 (60111457)
鈴木 晋一郎 大阪大学, 教養部, 助教授 (70116052)
杉浦 幸雄 京都大学, 化学研究所, 教授 (40025698)
森島 績 京都大学, 工学部, 助教授 (50026093)
木田 茂夫 九州大学, 理学部, 教授 (10031759)
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キーワード | 生体系金属イオン / 生物無機化学 / 配位環境 / 金属タンパク質 / 金属酵素 / 生体系モデル錯体 / 金属イオンの生理活性 / 機能性錯体 |
研究概要 |
本研究は生物無機化学を重点領域として申請することを目的として行ったものである。このため、わが国のこの分野の第一線研究者による課題研究の推進を計り、公開シンポジウムを開催して研究の背景と最新の現状認識を行うと共に、先進的研究の企画と研究計画の立案を行った。 1.課題研究の推進 金属タンパク質・酵素の活性中心の研究、生体系モデル錯体の研究、錯体の物性と反応メカニズムの研究、金属イオンの体内輸送の研究、核酸と金属イオンとの相互作用の研究、の5項目について研究を推進した。この結果、金属タンパク質・酵素の活性発現には、中心金属イオンの性質と同時に金属イオン周辺の分子環境が重要であることが分子レベルで示された。また、酵素類似機能を有するモデル錯体やDNA切断能を有するブレオマイシン鉄錯体の研究が進展した。 2.公開シンポジウムの開催 11月28日、29日に名古屋にて全班員と3名の招待講演者によるシンポジウムを開催した。各班員は分担課題についての講演を行い、後藤俊夫(名大農)、喜谷喜徳(名市大薬)、林恭三(岐阜薬大)の各氏は生物無機化学に関連の深い分野の総合講演を行った。参加者は約80名であり、研究成果および今後の研究の展開について意見・情報交換がなされ、極めて意義深いものであった。 3.今後の研究計画 公開シンポジウムと班会議を通じて新たな研究の必要性が明らかにされ、また、各地区における研究活動が着実に行われつつあり、新しい白金抗ガン剤の開発など社会的要請も高まりつつあることから、生物無機化学研究の新展開を計るべき時期にあることが認識された。これらをふまえて先進的研究の企画を行い、世界の動向を考慮して生体内金属イオンを静的状態にあるものと動的状態にあるものとに分けてとらえる研究計画を立案した。ついでこの研究計画に従う重点領域申請書を作成し、文部省に提出した。
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