研究課題/領域番号 |
63308003
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
藤田 善彦 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (40013560)
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研究分担者 |
金井 竜二 埼玉大学, 理学部, 教授 (30008817)
石井 竜一 東京大学, 農学部, 教授 (00011958)
西村 光雄 九州大学, 理学部, 教授 (40037255)
宮地 重遠 東京大学応用微生物研究所, 教授 (40013312)
和田 敬四郎 金沢大学, 理学部, 教授 (70028174)
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キーワード | 研究動向 / 光合成 / 植物 / 将来計画 / 藻類 / 独立栄養 |
研究概要 |
植物の基本的特性である独立栄養生活形態を支える光合成は、光エネルギーを捕獲し化学エネルギーに変換する物理学、生物物理学的過程から、その機能維持に欠かせないエネルギー変換の場を構成するたん白の合成その制御と言う遺伝子発現にかかわる生物学的過程まで自然科学の多くの分野にまたがった研究を要求する複合現象である。最近の研究展開は、それぞれの分野の独特の進展によりともすれば、光合成と言う生物活動を総合的に把握する事が困難となる。この現状を分析し、今後の研究展開の望ましい姿を索定するため、もっとも物理学的側面となる分子レベルの研究から、細胞レベル、個体レベルの生物学的側面までのそれぞれのレベルで望まれる研究展開を検討した。 検討は、本研究班全員による全体会議において、それぞれのレベルの研究動向の概様を整理し、それに基づいて研究展開の方向の大枠の索定を行った。その上で、各レベルについてより詳細な検討を行うコアーグループを設定し作業を進め、(1)分子レベルの研究では、機能たん白分子のより高度な物理化学としての研究展開と分子遺伝学に基づく新しいたん白分子科学研究の確立、(2)細胞レベルでは、光合成機能を維持する分子生物学的局面の重点的推進、(3)個体レベルでは、分子レベル、細胞レベルの研究と深い連けいの上で、"分子生理学"的な新しい研究展開の道を確立することが肝要であるとの決論をえた。とくに、(2)については、すでにその研究計画が具体化されているもの、実現と、藻類の独立栄養についての計画の具体化が緊急に必要であること、(1)、(3)についても具体的研究計画を順次索定すべきことが合意された。又、この検討結果を文書としてまとめた上公表することとした。
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