高機能性タンパク質分子の精密設計

1988 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 63308022
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 浜口 浩三 大阪大学, 理学部, 教授 (50001748)
• 研究分担者: 左右田 健次 京都大学, 化学研究所, 教授 (30027023) ; 猪飼 篤 東京大学, 理学部, 助教授 (50011713) ; 徳重 正信 京都大学, 理学部, 教授 (20025266) ; 崎山 文夫 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (40029947) ; 福井 俊郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (90029843)
• キーワード: 高機能性 / タンパク質の分子設計 / タンパク質の精密設計

研究概要

1.昭和63年11月26日、チサンホテル新大阪において、本研究班の全体会議を開いた。この会議において、高機能性タンパク質の設計と創出にむけての研究方法について討論した。また本研究班の今後の運営方針について相談した。
2.昭和63年11月25,26日、チサンホテル新大阪において、本研究班の研究成果発表会を行い、「高機能性タンパク質分子の精密設計」に関して各班員が研究成果を1人30分ずつ講演し、活発な討論を行った。演題および演者は次の通りである。
1.Achromobacter ProteaseIの構造と機能(崎山文夫)、2.アスパラギン酸トランスアミナーゼの活性中心のアミノ酸残基の人工的変異(鏡山博行)、3.奄美ハブ毒酵素の構造と機能(大野素徳)、4.柔らかい4次構造、かたい4次構造(猪飼篤)、5.脂肪酸β酸化酵素複合体の機能(川口昭彦)、6.酵素タンパク質の分子集合と機能発現(徳重正信)、7.SSIの部位特異的変換(三浦謹一郎)、8.K^+イオン・チャネルの分子解析(大久保博晶、中西重忠代理)、9.蛋白質の酸変性状態の再評価(後藤祐児、浜口浩三代理)、10.耐熱性酵素の特性と構造(左右田健次)、11.アデニレートキナーゼの親和標識と部位特異的変異導入(福井俊郎)、12.タンパク質の機能モチーフの解析(金久実)、13.T4エンドヌクレアーゼVの合成遺伝子と基質(大塚栄子)、14.SSIに関するNMR研究の現状と将来(甲斐荘正恒)、15.遺伝子工学的手法で生産したタンパク質のX線解析をめぐる困難(三井幸雄)

研究成果

• [文献書誌] Yuji,Goto: Biochemistry. 27. 1670-1677 (1988)
• [文献書誌] Mitsuo,Tagaya: J.Biol.Chem.263. 10219-10223 (1988)
• [文献書誌] Kaoru,Nomura: Endocrinology. 123. 700-712 (1988)
• [文献書誌] Tsuneo,Oda: J.Biochem.104. 178-183 (1988)
• [文献書誌] Toshihiro,Kitamoto: J.Mol.Biol.203. 183-195 (1988)
• [文献書誌] Katsuyuki,Tanizawa: Biochemistry. 27. 1311-1316 (1988)
• [文献書誌] Yoshiro,Shimura: "Genetics of tRNA Processing in E__ー coli in "Methods in Enzymology"" Academic Press,
• [文献書誌] Shigetada,Nakanishi: "Structures and Gene Expression Regulation of Neuropeptide Precursors and Receptors in"Excerpta Medica International Congress Series"" Elsevier Science Publishers,