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1988 年度 実績報告書

積雪寒冷地における生活環境の最適化に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63400001
研究機関弘前大学

研究代表者

関谷 耕一  弘前大学, 人文学部, 教授 (90003623)

研究分担者 沢田 信一  弘前大学, 理学部, 助教授 (70106839)
松原 邦明  弘前大学, 教育学部, 教授 (30003289)
掛谷 誠  弘前大学, 人文学部, 教授 (30020142)
佐藤 清一  弘前大学, 医療技術短大, 教授 (80003325)
卜蔵 建治  弘前大学, 農学部, 助教授 (10003427)
キーワード積雪寒冷地 / 降積雪特性 / 雪ダム / 雪対策 / 無散水消雪 / エネルギー効率 / 生活コスト
研究概要

1.青森県の降積雪特性を対象とする気象研究班、2.エネルギー収支からみた雪対策研究班、3.人間の生活行動の研究班、のグループに大きく分かれて調査・研究を進めたが、今冬は異例の暖冬少雪となり、テーマによっては来年度の冬期データーの収集をまたなければ完結しない研究分野もある。それぞれの研究実績の概要は次のとおりである。1.のグループでは、弘前市や岩木山などの観測点で雪の物性を調査し、また青森県内にある113カ所の積雪深測定点のデーターをコンピューターに入力し、共時的・通時的の両側面から特性を追求することによって、青森県の降積雪・雪の物性が北海道型と北陸型とは異なった独自の中間型を示すことを立証しつつある。また、青森市の年平均気温が過去100年間で0.7℃上昇し、それにともない1月の月降雪深が45cm/degの率で減少していることが明らかとなった。この暖冬化傾向がもたらす積雪(水資源)の減少対策のため、八甲田山などでの「雪ダム」の検討を試みた。2.のグループでは、エネルギー効率の観点からみて将来の重要な雪対策と考えられる無散水消雪を研究対象とし、気候による影響とその有効性に関する現場での実験をおこない、またモデル実験のための装置を作製して、基礎データーの収集・解析を進めている。3.のグループでは、雪問題について積極的に取り組む意志をもつ青森市民・弘前市民を募り(約40名)、冬期の生活コストに関する体験を「雪日誌」として記録するシステムを構築し、1月〜3月にかけて各月につき1週間づつの調査を実施した。その資料が収積しつつあるが、今年はほとんど降積雪をみない暖冬少雪となり、夏期のコントロール調査とともに来年度の冬期調査が不可欠の状況にある。このグループでは、降雪分布・経済・生活の諸関係を明らかにする基礎的資料として、人口分布のメッシュ・マップも作製し、雪対策にかかわる住民組織・意識・自治体の対応についても調査を進めた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 佐藤清一: 日本雪工学会第5回雪工学シンポ論文報告集. 43-48 (1989)

  • [文献書誌] 卜蔵建治: 日本雪氷学会誌 雪氷. 51(1). 23-28 (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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