研究課題/領域番号 |
63400001
|
研究種目 |
一般研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
関谷 耕一 弘前大学, 人文学部, 教授 (90003623)
|
研究分担者 |
掛谷 誠 弘前大学, 人文学部, 教授 (30020142)
丹野 正 弘前大学, 人文学部, 教授 (30092266)
南條 宏肇 弘前大学, 理学部, 助教授 (00106840)
佐藤 清一 弘前大学, 医療技術・短期大学部, 教授 (80003325)
卜蔵 建治 弘前大学, 農学部, 助教授 (10003427)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1989
|
キーワード | 積雪寒冷 / 生活環境 / 雪害 / 地ふぶき / エネルギ- / 人口分布 / 雪対策 |
研究概要 |
積雪寒冷地における生活環境の最適化を考える場合、「有限性のパラダイム」から出発することが必要であることを、研究の基本的方向として据えてきた。それは、我々が置かれている環境を克服するのではなく、「環境と折り合い」生活をすることである。 こうした前提に立って、以下の研究をおこなった。 (1)地震の震度に相当する、雪の「雪害度」という考え方を確立するため、青森県内及び積雪寒冷地を対象に雪害度を求めた(卜蔵建治)。 (2)地ふぶきの予測をするため、高層気象情報を用いた方法を確立した(佐藤清一)。 (3)エネルギ-論の立場から雪問題を総合的に論じた。さらに、屋根雪や路面の雪の融雪実験をおこない、最適な融雪方法を明らかにした(南條宏肇ほか)。 (4)雪国の地域社会の変化を「脱季節化」と捉えて整理するとともに、雪国の人口変動が積雪という要因によるものではないことを指摘した(丹野正)。さらに、津軽圏域内の人口分布は、地形的、歴史的要因により規定されていることを明らかにした(後藤雄二)。 (5)地方自治体の雪対策を検討し、現在における問題点を総合的に明らかにした(松原邦明)。 (6)都市の雪問題の解決には「公と私との中間領域」を積極的に活かしてゆくことが必要であることを提言した(田中重好)。 (7)研究全体をとおした総括討論会を開催し、雪国独自の生活様式や価値観の確立が必要であることを提唱した。
|