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1989 年度 実績報告書

フロンティア空間としての東南アジア

研究課題

研究課題/領域番号 63400005
研究機関京都大学

研究代表者

石井 米雄  京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (70027580)

研究分担者 土屋 健治  京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (60009701)
前田 成文  京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (50027588)
坪内 良博  京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (00027583)
福井 捷朗  京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (10027584)
高谷 好一  京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (90027582)
キーワード東南アジア / フロンィア空間 / 熱帯多雨林 / デルタ立地 / プランテ-ション / 海域世界 / ネットワ-ク / 都市空間
研究概要

フロンティアとは、人の移動において人を吸収し、新たな文化を創出しうる空間である。本研究は東南アジアを世界有数のフロンティアとして位置ずけ、そのフロンティア性の特質を、生態的・社会的・経済的構造等の多様な局面で解明し、東南アジアの人類史的な位置ずけをめざすものであり、3年にわたる共同研究として構想されている。その第2年度の主な成果は次の通りである。
1.「海域世界としての東南アジア」という共同テ-マのもとで、平成元年度の東南アジアセミナ-を7月に2週間にわたって開催した。海のネットワ-ク、社会圏としての海域世界、海域世界と都市など、本研究課題に直接かかわる問題領域が、それぞれの分担者によって明らかにされた。これにより、それぞれの領域における現在までの研究成果が明示され、また、今後の研究課題が多元的に提示された。
2.文部省科研費の国際学術研究が坪内良博を研究代表者として行われた(「東南アジア型都市文明の形成ー外文明からの変容と内発的展開」)。石井、高谷、海田、福井、土屋、加藤、五十嵐がこれに参加し、地中海世界との比較をこころみる一方、インドネシア、マレ-シア、タイにおいて定着調査を行ない、多くのデ-タと資料が収集された。
3.19世紀以降のプランテ-ションの形成、植民地都市の展開、交通・通信のネットワ-クの拡大等に関する内外の資料が、前年度にひき続いて収集された。
4.本研究とかかわる各種の研究会、シンポジウムなどを定期的に開催し、内外の研究者と討論・意見交換を重ねた。マレ-シアの国民統合、インドネシアの文化形成、アジア稲の系譜、等の研究会がその主なものである。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 古川久雄: "Salt and Sinkhole" 東南アジア研究. 27巻1号. 3-34 (1989)

  • [文献書誌] 桜井由躬雄: "陳朝期紅河デルタ開拓試論" 東南アジア研究. 27巻3号. 275-300 (1989)

  • [文献書誌] 山田勇: "サゴヤシの原生林を求めて" 東南アジア研究. 27巻3号. 382-384 (1989)

  • [文献書誌] 土屋健治: "「美しきインドネシア」という定型をめぐって" 第1回京都国際セミナ-安定期社会における人生の諸相. 166-179 (1989)

  • [文献書誌] 吉原久仁夫: "Oei Tiong Ham Concern" 東南アジア研究. 27巻2号. 137-155 (1989)

  • [文献書誌] 加藤剛: "Different Fields,Similar Locusts:Adat Communities and the Village Law of 1979 in Indonesia" INDONESIA. 47. 89-114 (1989)

  • [文献書誌] 前田成文: "東南アジアの組織原理" 勁草書房, 199 (1989)

  • [文献書誌] 高谷好一: "マングロ-ブに生きる" 日本放送出版協会, 213 (1988)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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