研究課題/領域番号 |
63400006
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
緒方 純俊 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (60037942)
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研究分担者 |
羽野 忠 大分大学, 工学部, 教授 (80038067)
猪俣 靖 北九州工業高等専門学校, 助教授 (70044394)
安井 湘三 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (50132741)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | 衛星リモ-トセンシング / 衛星時系列観測 / 海象・気象観測 / 東シナ海、黄海、渤海 / 北東アジアの産業開発 / 酸性雨 / 河川・海洋汚染 / 衛星による産業開発調査 |
研究概要 |
北東アジアの水圏、陸圏および気圏にまたがる統合的研究を企画し次の成果をえた。 1.北東アジア沿岸水域の自然環境: 衛星時系列デ-タによる観測によって東シナ海、黄海および渤海の海況、とくに冬季から春季における水温変化、結氷の模様、フロントの形成と変化を明らかにした。とくに豊富な海底油田がある渤海湾の海上作業環境を季節と後背地、港湾・輸送機能の観点から詳細に分析した。 2.渤海、黄海、西日本近海の海洋汚染: 北東アジア諸国の生産第一主義に起因する公害、とくに河川、内湾の汚染を調査する端緒として遼河、大同江の河口域(渤海湾)、黄河河口域(黄海)、アム-ル川河口域(西オホ-ツク海)の衛星観測を行なった。これらの水域の現地調査デ-タが入手し難いことから、汚染の程度を推測する目的でファジ-理論に基ずく分類手法を開発した。関門海峡周辺水域の汚濁分類に非常に効果的であったので北東アジアの汚染が進んでいる水域に適用し、包括的知識を得ようとしている。 3.北東アジアの大気汚染と酸性雨: 近年わが国でみられる酸性雨の発生源を同定する目的で中国、韓国、北朝鮮の大気汚染をNOAAおよびMOSー1衛星で観測すると同時に実験室におけるモデル実験の結果との相関を試み、妥当な結果を得た。 4.産業開発、農業開発の可能性調査: 遼東半島、山東半島の工業開発および三江平原の水田開発の可能性調査を行なった。同時に社会科学的手法を取り込んだ調査方法の指針原理を提案した。
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