研究課題/領域番号 |
63410003
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
森田 洋司 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (80086181)
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研究分担者 |
片桐 雅隆 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (90117937)
磯部 卓三 大阪市立大学, 文学部, 教授 (10081811)
山縣 文治 大阪市立大学, 生活科学部, 助手 (10159204)
清水 新二 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (40113493)
本村 汎 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (90047027)
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キーワード | 社会病理 / 教育問題 / 登校拒否 / いじめ / 犯罪・非行 / プライバタイゼーション / 離脱行動 |
研究概要 |
昭和63年では、まず現代日本社会のプライバタイゼーションの進行に関して、理論的検討を行ない、調査のための理論枠組みを作成した。この検討に基づいて、昭和63年7月には、20才以上の大阪市住民から抽出された市民を対象としてプライバタイゼーションの進行に関する「成人調査」を、また平成元年3月には全国の都市部(東京都、及び新たに政令指定都市として加わった仙台市を含めた11政令指定都市)の中学校から抽出された中学2年生を対象として問題行動に関する「学校生活調査」を実施した。 まず、「成人調査」では、生活領域として、政治、地域社会、職場、家族、公共的空間、対人関係の6領域を取り上げ、各領域におけるプライバタイゼーションの進行を測定した。各領域におけるプライバタイゼーションの進行は、一様ではなく、なかでも労働領域におけるプライバタイゼーションの進行は進んでいないことが明らかとなった。なお、詳細な結果については、現在さらに分析を重ねており、近く報告書として公刊する予定である。また、この「成人調査」の結果は、今年度あわせて実施した「学校生活調査」の結果、及び次年度において実施される担任教師を対象とした「教師調査」の結果と比較され、生徒及び担任教師を位置づけるための枠組みとして活用する予定である。また「学校生活調査」では、「いじめ」「登校拒否」「非行」などの問題行動と児童・生徒のプライバタイゼーションの進行との関連について調査した。この調査の分析については、次年度に実施する「教師調査」の結果と併せて、報告書として公刊する予定である。 また、「教師調査」については、調査対象の標本からさらに標本を抽出し、本年度はパイロット・サーベイを実施している。
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