研究課題/領域番号 |
63410013
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
安藤 実 静岡大学, 人文学部, 教授 (80021822)
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研究分担者 |
金澤 史男 静岡大学, 人文学部, 助教授 (40161161)
土居 英二 静岡大学, 人文学部, 教授 (30126784)
小桜 義明 静岡大学, 人文学部, 教授 (60022307)
三富 紀敬 静岡大学, 人文学部, 教授 (80135227)
山本 義彦 静岡大学, 人文学部, 教授 (70022291)
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キーワード | 国際化 / 産業空洞化 / サ-ビス化 / 構造不況地域 / 地域労働市場 / 資本輸出 / リゾ-ト開発 / 構造調整政策 |
研究概要 |
三ケ年の研究の中間点としての平成元年度は、前年度におこなった国際化の進展のなかでの地域経済の実態調査および「国際化」「空洞化」「サ-ビス化」をめぐる研究動向と理論的位置づけを踏まえ、それを一層発展・展開するという点に研究の重点を置いた。まず、「産業空洞化」の統計的検証のためのGNP統計等マクロ経済統計の分析・検討を試みると同時に、「産業空洞化」が地域経済に及ぼす影響を概括する概念図を作成した。この図は、前年度に実施した北海道・瀬戸内・九州の構造不況地域の調査のまとめでもあり、最終年度の研究全体の仕上げの土台になるものである。 それとともに前年度に分析が不充分であると問題にされていた「サ-ビス経済化」について、学界における研究動向の整理をおこないながら、静岡県経済における「サ-ビス経済化」の実態調査の成果を分析・検討し、地域経済レベルでの「サ-ビス経済化」分析の手掛かりをつかむことができた。 また、前年度に分析できなかった地域の労働市場分析やリゾ-ト開発についても、今年度は研究を深め、政府の構造調整政策の動向や資本輸出大国としての日本の実態分析とともに日本経済の最新の全体的動向の把握にもつとめてきた。さらに、今年度の地域調査として静岡県内の下田市・伊東市の調査を実施し、静岡県内における構造不況地域とリゾ-ト開発の実態の解明をおこなった。 なお、以上の今年度の研究実績については、190ペ-ジにおよぶ「第二次中間報告」として冊子にまとめている。
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