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1988 年度 実績報告書

高地でのPeV領域宇宙ガンマー線点源の探索と宇宙線組成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63420004
研究機関東京大学

研究代表者

湯田 利典  東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (60092368)

研究分担者 坂田 通徳  甲南大学, 理学部, 助教授 (60068111)
笠原 克昌  東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (00013425)
キーワード中国チベット自治区 / 羊八井 / 空気シャワー観測装置 / エマルションチェンバー / 白鳥座xー3 / 一次宇宙線 / 加速 / 光レーザ
研究概要

中国と共同で中国チベット自地区羊八井(標高4300m)に空気シャワー観測装置とエマルション・チェンバーの連動装置を建設する計画を進めている。主な研究目的は、1)白鳥座Xー3等宇宙天体からの超高エネルギー・ガンマー線の観測、2)10^<15>ー10^<16>eV領域での一次宇宙線特に陽子のエネルギースペクトルの測定と組成の研究、3)10^<16>eV領域での核相互作用の研究、である。特に1)と2)は超高エネルギー宇宙線の加速と伝播の機構を考えるときの基礎データとなる。本科研費では空気シャワー観測装置の内、ファーストタイミング用シンチレーション検出器50台を製作し、今年8月に羊八井に観測装置を建設すべく準備を進めている。今年度は主として検出器及び計測システムの製作と性能テストを行った。面積0.5m^2の検出器を15m間隔の碁盤目状に配置する予定である。装置はマイコンPC98で駆動し、回路系はKEKで開発されたTKO及びCAMACを用いて構成した。特にディスクリ部分を特別に設計する事により従来の方式に比べてトリガーレベルを約1/3にすることができ、測定器全体のタイムジッターを約0.7nsにすることができた。これと羊八井高度の利点を考慮すると100TeVのガンマー線の到来方向を0.5より良い精度で決めることができる。また、この装置では光レーザを使い各検出器のレスポンスを常時モニターし、測定データの信頼度をより高めるよう工夫されている。測定データは容量2GBの8mmカセットテープに記録し、一ケ月半に一回位の頻度で交換する予定である。日本側は主として計測器を準備し、中国側は土地、実験室、電源、測定器用架台等を調達する予定である。4月に日本側装置の全体の調整を行い、5月下旬に中国に送り出し、8月上旬に現地羊八井に到着の予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Yuda 他: 第21回宇宙線国際会議論文集. (1990)

  • [文献書誌] T.Yuda 他: 第21回宇宙線国際会議論文集. (1990)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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