衛星画像、印刷画像等の大容量デ-タ処理蓄積、検索には、その大容量のために多くの問題が未解決のままである。即ち、処理の面では、画像デ-タから画像デ-タに変換する比較的単純な処理においても、大容量デ-タを磁気ディスクから計算機にデ-タを転送、処理し、結果を再び磁気ディスクに戻すという現在の処理方法では膨大な時間を要し、大きな障害となっている。 この点を解決するにはデ-タ転送の回数を減らし、デ-タの入力時にデ-タの流れに多数のプロセッサを用意し並列に処理する構成が不可欠である。 例として、毎日受信して処理している気象衛星デ-タを対象にして構成法を検討して、処理システムを開発する。媒体の面では、光ディスクが速度の面では不充分であるが大容量化しつつあるので、蓄積時の圧縮、流出時の復元を媒体に入力する際に高速に行う新しい方式を開発する。 本年度は画像デ-タベ-スに対する検索インタ-フェ-スについての検討を進め、従来の様なキ-ワ-ド方式ではなく、画像のオブジェクトフィ-チャによる内容検索的なアプロ-チについて検討するとともに一部、システムを実装し、水墨画画像デ-タベ-スに対し有効性を確認した。さらに本画像検索ル-チンをデ-タベ-スシステムと融合する手法としてオブジェクト指向デ-タベ-スの技術を採用し、画像オブジェクトに対し、固有のアクセス手法をメソッドとして取り扱う方式について検討した。
|