研究概要 |
1)ドクササコの毒成分:われわれはこれまでにクリチジン(1)、アクロメリン酸A(2)、B(3)、クリチオネイン(4)を単離しているが新たに5__〜,6__〜を単離し合成的に構造を決定した。5__〜,6__〜にはマウス致死毒性がないが、ピリジンー2,3ージカルボン酸がハンチントン病で見られるような神経軸索の障害を起すことが知られているので生理活性については期待している。6__〜の構造はbiogenesisで推定し上記の経路で合成して同定した。 2)オオワライタケの毒成分:われわれはさきにマウス致死毒性のあるジムノピリンを単離し構造を決定したがオリゴイソプレノイドの三級アルコ-ル部分の立体化学が未決定であるため類似体の立体化学が種々変ったものを合成しMOM基で保護したものについてNMRを検討した。その結果重ベンゼン中でのNMRでMe基のシグナルが分離し、同定が可能であることがわかった。 3)ハナイグチの過酸化脂質生成阻害活性を検討した。右の化合物を単離構造決定したが、これは酸素阻害として働くようである。
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