クボタコンピュータ社製TITANグラフィックスーパーコンピュータ及びサンマイクロシステムズ社製SUN3/260ワークステーションを中心とする蛋白質立体構造解析人工知能システムが、年度ぎりぎりに納入された。現在までのところこのシステムを順調に運転するために最大の努力をはらっている。特にTITANには、システム上の多くのバグが存在し、そのため研究室ですでに開発済みの多くのプログラムをこのシステムで走らせる上で、多大の労力を強いられている。現在までのところ、すでに一部開発済みの立体構造要素のリレーショナル・データ・ベースをこのシステムの上で走らせた。このデータ・ベースでは二次構造はさしあたりKabsch-Sanderの方法で同定されているが、それを精密化するため、より理論的基礎のはっきりしている方法の開発に取り組み、ある程度の見通しを得ている。また蛋白質を構成する原子の結合様式を、表現するテーブルを人工知能言語Lispを用いて生成するプログラムを開発した。
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