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1988 年度 実績報告書

家蚕におけるウイルス病の発病機構とその要因の解析

研究課題

研究課題/領域番号 63440011
研究機関名古屋大学

研究代表者

川瀬 茂実  名古屋大学, 農学部, 教授 (90023382)

研究分担者 佐々木 卓治  名古屋大学, 農学部, 助手 (20023492)
柳沼 利信  名古屋大学, 農学部, 助手 (60135332)
小林 迪弘  名古屋大学, 農学部, 助手 (60111837)
山下 興亜  名古屋大学, 農学部, 助教授 (50023411)
キーワード伝染性軟化病ウイルス / グアニジン / ペプチドマッピング / 濃核病ウイルス / 核多角体病ウイルス / モノクローナル抗体 / 細胞質多角体病ウイルス
研究概要

伝染性軟化病ウイルス(IFV)については、その増殖の機構を^<35>Sメチオニンを用いた無細胞たんぱく合成系で調査した。一般にIFVが属するピコルナウイルスでは、構成たんぱくの前駆体であるVP0からVP2とVP4がプロセスされるとされている。しかし、IFVの場合は、VP1〜VP4のそれぞれの抗体とVP0との反応結果や、ペプチドマッピング、N未端のアミノ酸配列順序等から、VP0からVP1とVP4がプロセスされるという成果が得られた。これは、ピコルナウイルスの中で例外的なものである。また、グアニジン(GH)によるIFVの増殖抑制機構として、ウイルス特異的mRNAの合成の抑制と、それにともなう特異的ポリペプチドの翻訳不能が主因であること、またこの段階以後においても、粒子形成段階での抑制があることが判明した。
濃核病ウイルス(DNV)については、BmDNVー1(伊那株)のDNAの未端塩基配列の解析に成功し、従来の結果とあわせて全塩基配列が解明された。また、BmDNVー2(山梨株)についても、2種のDNAの関連が、両者の未端構造の塩基配列の関係で明らかにされ、ウイルス分類上から新しいグループに属する可能性が示唆される結果を得た。
核多角体病ウイルス(NPV)について、そのDNAのphysical mapが作製され、またモノクローナル抗体の作製にも成功したので、今後増殖機構の解明に大きく役立つものと思われる。
細胞質多角体病ウイルス(CPV)については、侵入部位の検索を種々の方法で試みたが、従来以上の詳細な成果は得られなかった。
ウイルス感染にともなう種々の酵素活性の変動調査は、まだ明確なデータを出すまでには至っていないので、今後更に検討を要する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Choi,H.K.: Journal of Invertebrate Pathology. 53. (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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