血清中のプロスタサイクリン安定化因子は抗粥肬動脈硬化作用を有するHDLの表面蛋白であるApoAIであることが明らかになった。冠動脈内血栓症すなわち心筋梗塞の発症にはこの安定化因子の活性低下が考えられた。10年以上不明であった半平滑筋弛緩因子がRSNOとNOの混合物であることを明らかにした。 血清リポ蛋白ことにリン脂質がEDR現象を抑制することを明らかにした。現在上記知見にもとづいて各種臓器におけるRNO合成経路を解明している。 また粥肬硬化進展におけるHDLの作用も組織コレステリルエステルの分解之進メカニズムとの関連において知見が得られた。
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