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1990 年度 実績報告書

卵巣卵の冷凍保存後の体外受精ー初期発生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63440061
研究機関近畿大学

研究代表者

星合 昊  近畿大学, 医学部, 助教授 (50111290)

研究分担者 野田 起一郎  近畿大学, 医学部, 教授 (60088531)
三橋 洋治  近畿大学, 医学部, 助手 (70229748)
新屋敷 康  近畿大学, 医学部, 講師 (60226355)
キーワード未受精卵 / 凍結融解法 / ゴ-ルデンハムスタ- / プログラムフリ-ザ- / 形態学的正常率 / 受精率 / 卵丘細胞
研究概要

未受精卵に対する至適凍結融解法を解明することを目的として以下の実験を行なった。
過排卵処理をした雌ゴ-ルデンハムスタ-の卵管膨大部より未受精卵を採取、ヒアルロニダ-ゼ処理の有無により、卵丘細胞(+)群と卵丘細胞(-)群に分けた。凍結保護剤として0.5〜3M DMSO及び1.5M PRーOH+0.25M Sucroseを用い、プログラムフリ-ザ-により、室温より植氷点まで-2℃/分、手動植氷後-0.3℃/分で-40℃まで冷却し、液体窒素に浸漬した。37℃温水中で急速解凍後、形態的正常率、ヒト精子によるハムスタ-テストの受精率で生存性の検定を行なった。
卵丘細胞(-)群では1〜2M DMSO及び1.5M PRーOH+0.25M Sucroseを用いた場合、60.6〜93.3%の形態学的正常率及び67.5〜75.0%の受精率が得られ、新鮮卵の受精率73.3%と差が無かった。卵丘細胞(+)群では75.0〜92.3%の形態学的正常率と62.5〜73.8%の受精率であった。
受精卵・初期胚において一般的であるDMSO及びPRーOHを凍結保護剤として用いた緩速凍結・急速融解法は、ハムスタ-未受精卵に対しても有効であった。同じ凍結融解法で比較すると、卵丘細胞(+)群で形態学的正常率がやや良好で、受精卵では卵丘細胞(-)群と差が無かった。また卵丘細胞(+)群では凍結保護剤の添加、除去、凍結容器への封入、回収という一連の操作が極めて容易であった。
今後の課題として、凍結融解後の未受精卵の顕微授精、ヒト卵を使用しての凍結融解法の確立があげられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 萬代 泰男: "ハムスタ-未受精卵に対する凍結融解法の検討ーハムスタ-テストによる生存性の評価ー" 日本受精着床学会雑誌. 8. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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