研究課題/領域番号 |
63440062
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
五十嵐 正雄 群馬大学, 医学部, 教授 (90008219)
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研究分担者 |
平井 俊策 群馬大学, 医学部, 教授 (50010153)
水沼 英樹 群馬大学, 医学部, 講師 (10125875)
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キーワード | 老人 / 骨粗鬆症 / 骨塩量 / BMD / Microdensitometry / MD法 / エストロゲン / ビタミンD |
研究概要 |
当科中高年女性外来を訪れた女性全例について、腰推骨および大腿骨頚部の骨塩量を測定し、老人性骨粗鬆症の早期診断、早期治療のためのデーターを確立するのが本研究の目的である。 骨塩量測定のために購入した米国ホロジック社の骨塩計QDRー1000型の納入が予定より遅れたため、外来患者の一部及び正常女性についての測定を3月10日までに63例について終了した。 その結果、女性の20歳代から45歳までは第1腰推から第4腰推までの骨塩量BMD(g/cm_2)は、年令とともに増加を示したが、45歳過ぎから、BMD低値を示す症例が増え、60歳には腰椎のBMD値は45歳未満の女性のBMDの約50%位にまで減少していることが示された。加令と共に、又閉経と共に腰椎のBMD減少がどのように減少して行くのか、又病的骨折を起こすBMDの閾値はいくつ位であるのかなど、現在更に症例を増やして検討中である。 一方、我々は既にMicradensitometry法(MD法)を用いてこれまでに300例弱の症例について骨変化を観察してきたが、この簡便なMD法とQDRー1000型による腰椎あるいは大腿骨の骨変化との相関性についても検討中である。 また今後の課題として上記の項目に加え、日本人女性の平均的な年間の骨減少率を年令別、閉経後年数別に求め、骨減少の緩急により骨粗鬆症の早期発見が可能かどうか、又エストロゲン、ビタミンDがこれら骨減少に対しどの程度効果があるかを検討する予定でいる。
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