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1988 年度 実績報告書

軟骨内骨化の機構に関する超微細構造学的、免疫組織学的、計量組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63440068
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

一條 尚  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (20013807)

研究分担者 柴田 俊一  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80187400)
大迫 正文  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60152104)
鹿野 俊一  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60114758)
寺島 達夫  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (20114770)
山下 靖雄  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (70014157)
キーワード軟骨内骨化 / 石灰化 / モノクロナール抗体
研究概要

1.軟骨基質初期石灰化部位における結晶の発育に伴う超微細構造の観察において、基質小胞内に結晶が出現し、それらが発育して石灰化球になる過程を通常の電顕レベルの拡大で観察し、結晶成長と軟骨基質との間に密接な関係が存在することが明かとなった。さらに液体窒素を用いた急速凍結結置換固定法やルテニウムレッドを用いた改良固定法による観察を現在行なっている。今後は加速電圧200KVの透過電顕を用いて、初期石灰化部位の結晶を原子配例レベルまで拡大をあげて直接観察して超微細構造の変化を検索する予定である。
2.軟骨細胞及び軟骨基質を抗原としたmonoclonal抗体の作製および免疫組織学的観察においては、抗体作製に必要な機器類の納入が遅れたため、抗体作製の予定がかなり遅れている。しかし、軟骨組織をホモジネートしたものを抗原とし、BalbCマウスを免疫し、その脾細胞とNSー1細胞とを融合させ、ハイブリドーマを作成した。下顎頭の凍結切片を用いて酵素抗体法でスクリーニングを行い、さらに限界希釈法でクローニングを行なった結果、軟骨細胞にのみ反応する抗体を産生するハイブリドーマが得られた。現在ハイブリドーマからの抗体産生及び抗体の性質の解析などの実験を行なっている。軟骨基質に対する抗体は得られておらず、軟骨基質の酵素処理などを用いて抗体作成を引続き行なっている。従って、免疫組織学的観察は予備的な観察の段階である。
3.軟骨内骨化に関与する毛細血管の観察においては、軟骨小腔が開放する際には、軟骨基質のメタクロマジーが消失し、小腔内はアモルファスな物質で満たされ、その後毛細血管が骨髄腔内の細胞とともに小腔内に侵入することが観察された。このような毛細血管は非常に複雑な形状を示すため、現在毛細血管の3次元復構模型を作成することにより、毛細血管の立体的な形態及び分布を検索している。

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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