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1989 年度 実績報告書

現代日本の「供養儀礼」の実態的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63450006
研究機関大正大学

研究代表者

藤井 信雄  大正大学, 文学部, 教授 (30054638)

研究分担者 鷲見 定信  大正大学, 文学部, 講師
星野 英紀  大正大学, 文学部, 助教授 (00054669)
山ノ井 大治  大正大学, 文学部, 助教授 (60054649)
小野 泰博  図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (40041800)
キーワード「供養」儀礼 / 水子供養 / 動物供養 / ペット供養 / 道具供養 / 八幡神 / 霊魂観 / 伝統的仏教寺院
研究概要

研究調査2年めの全体的研究方針として、初年度で行った基本的な実態把握から一歩進んで、各調査における事実の再確認と足りない部分を補う意味での補完的調査を行うことを概括的な方向づけとすることを確認した。具体的な作業としては、初年度の末に行った大正大学関係の関東地方の仏教寺院にアンケ-ト調査の返送状況を見ながら、それが一段落した5月の末から大学院生を中心にその整理分析を実施し、俯瞰的に、都市寺院における現代の供養儀礼の実態を明かにし、その底流となる現代の霊魂観の検討を行った。そこでは、現在の社会的潮流としてみられる呪術の復権の宗教状況が、伝統的都市寺院にも新たな供養儀礼という形で展開していることが明らかになった。現在、細部の分析が行われている。星野を中心とした水子供養研究班は、都市部における伝統的寺院における水子供養がどの程度の割合と規模でいつごろから行われてきたかをそのアンケ-ト調査から追跡し、分析を行っている。その一方、新宗教における水子供養として、大阪茨木市の辯天宗調査を再度行った。本年は、和歌山、奈良を中心とした信者組織を中心に水子供養の意味、機能などを明らかにするため、画談調査並びに資料収拾を、11月に集中的に時間をかけて実施した。次に鷲見を中心とした動物供養班は、アンケ-ト調査の分析と文献調査を継続した。具体的には、5月に京都仏教大学、大阪国立民族学博物館において資料の収集を再度行った。8月には長野県中条村の補完的調査を実施した。藤井を中心としたペット動物供養班は、九州、盛岡近郊のペット霊園の実態的調査を実施した。3月には東京八王子の高尾霊園のペット供養者にアンケ-トを発送した。山ノ井大治の道具供養班では、アンケ-ト調査と分析の結果から、天台宗総本山延暦寺にで補完調査を実施した。小野は九州における代表的な伝統的宗教形態である八幡信仰を、境内配置、その象徴的意味などから、その現代的変容を聞き取り、及び現地取材によって探った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 武田道生: "都市寺院における供養儀礼の実態" 佛教論叢. 34. (1990)

  • [文献書誌] 武田道生: "墓と家族(仮題)[論文集]" 比較家族史学会早稲田大学出版, (1990)

  • [文献書誌] 星野英紀: "新宗教事典" 弘文堂, 4 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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