研究課題/領域番号 |
63450036
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
飯高 京子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40014716)
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研究分担者 |
堀口 秀嗣 国立教育研究所, 所員 (70103702)
上野 一彦 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20012578)
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キーワード | 読み書きのレデイネス / 手書き文字 / 発達研究 / 教育工学的手法 / 障害児指導法 |
研究概要 |
今年度の研究は次の2側面から取り組む。 (1)読み書きのレデイネスに関する第一次基礎調査結果の検討 3歳から6歳までの健常児240名、および障害児40名にたいし実施した読み書きのレデイネス調査の結果を検討した。この調査は(1)位置の再認、(2)方向の同定、(3)平仮名文字の認識、(4)平仮名文字の読み、(5)図形や文字の複写の5項目より構成されている。障害児にたいしては、同時にWISC-R、またはWIPPSIを実施し、動作性および言語性IQも可能な限り求めた。さらにPVTや、DAMも実施してそれぞれのVAやMAを求めた。また、構音検査や、音韻分解能力、会話能力などもあわせて検討した。以上の調査結果をあわせて検討し、特殊教育学会において健常な幼児および障害児の読み書きのレデイネスについての知見の一部を報告した(平居、飯高、1988;原、飯高、小川、1988)。 (2)手書き文字入力システムの検討 すでに堀口(1982)によって開発された小学校CAIを対象とした手書き文字入力システムを生かし、学齢前の幼児や障害児の、未熟な手書き文字の入力、およびその認識方法について検討するため、手書き文字データおよび図形の模写結果をコンピューターへ入力し、その発達特徴を類型化するためのプログラムを開発した。具体的には各児の視写自発的な書字の筆順、ひとつの課題に要した時間などを時系列に添って記憶させ、発達経過を追いながら検討することができる。また、すでに得られた240名の健常児の文字および図形の模写課題の結果を記憶させ、特徴抽出をして類型化を試みることが可能となった。現在はデータの入力・分析作業を開始している。
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