研究課題/領域番号 |
63450052
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
今野 國雄 青山学院大学, 文学部, 教授 (80064012)
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研究分担者 |
片桐 一男 青山学院大学, 文学部, 教授 (70118719)
石田 尚豊 青山学院大学, 文学部, 教授 (60000303)
吉田 孝 青山学院大学, 文学部, 教授 (50020326)
加茂 雄三 青山学院大学, 文学部, 教授 (80082593)
気賀 健生 青山学院大学, 文学部, 教授 (80082543)
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キーワード | ヨーロッパ古代 / ヨーロッパ近世、近、現代 / 日本古代、中世、近世 / ラテン・アメリカ / 南アジア / 民衆運動と宗教 / 東アジアの諸民族 / 地域的比較研究 |
研究概要 |
1.ヨーロッパ古代における民衆運動と宗教とのかかわりについては、阪本が中心となって検討し、ヘレニズム時代の諸王国の支配を明らかにした。 2.ヨーロッパ近世から近代にかけての民衆運動については、気賀がとくに、18〜19世紀のイギリスの労働運動とのかかわりで問題点を提起し、ヨーロッパ近代の民衆運動と宗教とのかかわりで新しい知見を得た。 3.ヨーロッパ近、現代の問題については、伊藤が検討し、とくに、20世紀ドイツのポーランド人、カトリック問題で新たな研究をした。 4.ラテン、アメリカについては、加茂が検討し、とくに、民衆運動とカトリックとのかかわり、近年の解放の神学のかかわりを明らかにした。 5.日本古代については、吉田が検討し、とくに古代における東アジアの宗教の問題を、東アジアの諸民族の動きと合わせ明らかにした。 6.日本の中世について、石田が、仏教美術にあらわれた民衆の宗教意識をさぐり、中世の民衆運動について明らかにした。 7.日本の近世については、片桐が、江戸時代の対オランダ貿易の研究から、外国人の目を通した日本の民衆の姿を、従来とは異なる視点から明らかにし、新たなる知見を得た。 8.幕末の日本については、沼田が、とくに、神道の思想的流れと民衆運動とのかかわりを研究し、明治維新につながる運動の背景について新たなる知見を得た。 9.小名は、インド中世における支配体制と宗教とくにイスラームとのかかわりを検討し、16世紀、17世紀のムガル支配と、民衆のイスラームとについて新たなる知見を得た。 10.全体としては、代表者今野が、それぞれの研究分担を検討し、地域的比較研究を行い、従来の狭い領域をこえた学際的、かつ多領域にまたがる比較の視点をもとに、新たなる知見を得た。
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