研究課題/領域番号 |
63450059
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
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研究分担者 |
北村 啓子 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (60204913)
松方 純 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (70173820)
武井 協三 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60105567)
新井 栄蔵 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (90111070)
山中 光一 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (80000032)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | 国文学デ-タベ-ス / デ-タベ-ス横断利用 / 横断利用 / CD-ROM / マルチメディアデ-タベ-ス |
研究概要 |
我が国固有の国文学に関する学術情報は,O次情報(原本、原文献資料)、1次情報(翻刻、本文)、2次情報(文献、目録)、3次情報(分野解説、研究動向)等、極めて高次に渡り、かつ多様である。質的に異なったデ-タベ-ス群間を柔軟にかつ自由に行き来し、即ち横断利用を行うシステム技術の開発を目的とし、以下の検討を行い知見を得た。まず、国文学学術情報の高次性による分類法を確定し、分類表を作成した。これに基づき、典型例として解説デ-タベ-スから資料目録所在デ-タベ-ス、研究論文目録デ-タベ-スへ、さらに原文献資料デ-タベ-スに至る研究フロ-を確定し、異次デ-タベ-ス群間の縦のリンクによる研究課程を把握した。次に、各次情報のデ-タ構造を確定し、リンク技術を確立した。高機能ワ-クステ-ションにそのリンクの実現を図った。また、デ-タベ-ス群間の横断利用手法の検討を行い、最適手法のプロトタイプ版を構成した。プロトタイプシステムとしては、高機能ワ-クステ-ションによる実現方法と、簡易パ-ソナルコンピュ-タによる実現方式の2者を検討した。とくに、ハイパ-テキスト処理型のシステムをマルチメディア対応に試作し実験した。国文学研究がパ-ソナルな環境に基づく研究態様であるところから、パソコンへの実現化を考慮した。これは、原文献資料、その本文テキストをマルチ画面対応に処理し、必要に応じて解説デ-タベ-ス、用字・用例デ-タベ-ス等各種辞書が参照できるシステムである。また、目録型、全文テキスト型のCD-ROM(別途開発)をパ-ソナル環境へ適用するための方式、システムを確立した。以上の研究成果をまとめた報告書を出版した。本研究により、国文学研究推進へのコンピュ-タ適用条件、範囲、技術、方法等が確立された。
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