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1988 年度 実績報告書

東アフリカ海岸地方の口承文芸とスワヒリ語諸方言の位相に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63450064
研究機関大阪外国語大学

研究代表者

宮本 正興  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60066701)

キーワードスワヒリ語 / スワヒリ文学 / 口承文芸 / アフリカ文学 / アフリカのイスラム
研究概要

本年度の目標は、東アフリカ海岸地方の言語的種々性と土俗文化とのかかわりを口承文学資料を通じて明らかにし、スワヒリ文化をイスラムとアフリカの想像力・創造力の混淆として把握し、これを文化変容の観点から説明することであった。これには、イスラムとアフリカの相互比較が前提であり、この方面の専門資料や学際的分野を検討した。この分野では、若干の文化人類学的なフィールド調査の成果をのぞけば、関係分野の成果は、ことに日本では皆無に近く、したがって今年度の研究と調査は以下の点に絞られた。
1.文献資料の収集。言語・文化を中心に歴史や社会を扱った専門書・論文などの目録作成。
2.従来の研究成果の比判的検討。したがって筆者によるこれまでの研究成果を今日的観点と問題意識から再検討し、今後の幅広い考察のための出発点とした。資料集「スワヒリ文学の風土」はそのための今後の指針となるものである。
3.公刊予定の「文学から見たアフリカ」及び「ザンジバルの昔話」の二書は、これまでのフィールドワークと文芸的関心を整理したものであり、この分野の基礎資料となることが期待される。
4.今年度の作業により、東海岸地方の文化的基盤の全体像について一応の整理ができたので、年次計画に従って、個別の言語的・文芸的資料について総合的な分析を試みていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 宮本正興: 世界口承文芸研究ー伝統的言語芸術の通文化的比較研究特集号. 9. 535-597 (1988)

  • [文献書誌] 宮本正興: "ユネスコ・アフリカの歴史 第7巻" 同朋舎出版, 1-1292 (1988)

  • [文献書誌] 宮本正興: "文学から見たアフリカーアフリカ人の精神史を読む" 第三書館, 1-370 (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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