研究課題/領域番号 |
63450082
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
小林 謙一 法政大学, 経済学部, 教授 (20061054)
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研究分担者 |
絵所 秀紀 法政大学, 経済学部, 教授 (10061243)
村崎 義 法政大学, 経済学部, 教授 (70061174)
村串 仁三郎 法政大学, 経済学部, 教授 (10061144)
川上 忠雄 法政大学, 経済学部, 教授 (80061117)
つる見 誠良 法政大学, 経済学部, 教授 (10061227)
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キーワード | 敵済発表 / 開発独裁 / 権威主義体制 / 経済開発政策 / 労使関係政策 / 労働法制 / 輸出主導型成長 |
研究概要 |
(1)経済開発5ケ年計画とその実績を中心として、経済発展を分析しようとしているが、第1〜6次計画を始め、関係統計資料の分析を進めた。その全体の成果はまだ取りまとめ中であるが、下記の労働政策の考察も含めて、中間的に、経済開発と労働政策の展開との関連のおおよそのパ-スペクティヴをまとめた。それによって、【○!1】アメリカ軍政・復興期、【○!2】開発独裁形成期、【○!3】同展開期【○!4】同転換期に分けて、両者の関連の歴史的意義を概説した。それは、今後の作業の仮説となるはずである。さらにそうした作業の前提として、これまでの開発経済学の進展状況をサ-ヴェイレ、そのなかで解決されている韓国モデルの要点を明確にした。 (2)とくに今年度は、韓国の労働政策と労使関係について、その資料や論文の翻訳を進めつつ、分析・考察を行うことによって、下記のような成果をまとめた。 【○!1】労働政策のなかでもとくに政治問題になってきている労使関係政策の展開について、理論的・実証的計検を加えた。 【○!2】なかでも、70年度前半の労働組合法の改定から同法に規定され、80年には単独立法化された労使協議制度について、立ち入った理論的・実証的検討を加えた。 【○!3】こうした公共政策の前提となる労使関係も考察すると同時に、労使協調の模範事例として注目されている労使関係も対象とし、その要因分析を試みた。それと同時に、労働運動家の手記も考察・分析した。 【○!4】以上のような労使関係政策以外の勤労基準法を始め、職業安定法、職業訓練法などとそれらの改定も翻訳せ進めており、次年度はそれらの考察も踏まえて、全体としての労働政策の考察を深める予定である。
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