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1989 年度 実績報告書

財務デ-タベ-スの国際比較ー国際デ-タベ-スの基本設計をめざして

研究課題

研究課題/領域番号 63450086
研究機関青山学院大学

研究代表者

大矢知 浩司  青山学院大学, 経営学部, 教授 (40024921)

研究分担者 薄井 彰  新潟大学, 経済学部, 助教授 (90193870)
キーワード財務デ-タベ-ス / 企業分析 / 財務諸表
研究概要

財務デ-タは基本的に会社、期間、項目の3次元の構造をもつ。1社のデ-タファイル構造は次の通りである。NEEDSでは、属性デ-タと1期間の財務デ-タが同一レコ-ドに収録され、EXSTATの場合、属性デ-タが1レコ-ドと1期間の財務デ-タが収録期間数のレコ-ドに収録されている。COMPUSTATIIでは2レコ-ドに1社20期間の財務諸表デ-タが収録されている。これらの財務デ-タをリレ-ショナルデ-タベ-スにおとす場合、レコ-ドを検索するためのキ-項目として会社コ-ドと業種コ-ドを設定する場合、特に業種の区分を各国間で統一する必要がある。企業の多角化に対応するためには、COMPUSTATIIのように業種セグメント売上高の最も多い業種に割り振るのが望ましい。その他、企業の国際投資、資源配分、関係・子会社の活動などの海外戦略を把握するため、国連デ-タベ-スが指向するように、企業間の支配・従属関係を表すキ-を設定し、階層構造的にのデ-タを蓄積する必要がある。約10,000社の財務デ-タ(最大20期で329デ-タ項目)をデ-タベ-ス化する場合、検索と解析の効率上げるためには、ファイルを標準化する必要がある。ファイルの標準化は比較可能性を確保するための有効な方法である。ただし、各国の情報量にバラツキがあるため、標準フォ-マットの設定は情報量の少ない国のフォ-マットに左右されてしまう。情報量を減少させることなく効率的にデ-タ解析を行うための一つの方向として、各国別の財務デ-タ体系でデ-タベ-スに格納し、各国間や企業間での会計処理の方法をル-ルとして記述し、必要に応じて財務デ-タを調整する。今後の研究計画として、この方向にそって、財務デ-タ等の数値デ-タベ-スと会計処理方法等の知識デ-タベ-スを蓄積し、それらのインタ-フェ-スを備えた国際比較の可能なエキスパ-トシステムを構築することを進める予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 薄井彰: "多変量解析法による世界企業評価モデル" 企業会計. 41ー9. 55-61 (1989)

  • [文献書誌] 宮川裕之: "知識システムにおける財務デ-タ構造" 企業会計. 42. (1990)

  • [文献書誌] 金川一夫: "財務デ-タベ-スのファイル構造の重要性"

  • [文献書誌] 薄井彰: "現代の経営と企業評価" 同文舘, 25 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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