研究課題/領域番号 |
63450103
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研究機関 | 国立特殊教育総合研究所 |
研究代表者 |
中川 辰雄 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 研究員 (00164137)
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研究分担者 |
小田 侯朗 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 研究員 (30158828)
大沼 直紀 筑波技術短期大学, 教授 (20169022)
菅原 廣一 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 研究室長 (30000269)
今井 秀雄 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 研究部長 (30000285)
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キーワード | 聴覚障害児 / 電話機 / 訓練プログラム / 訓練システム |
研究概要 |
聴覚障害児のための電話コミュニケーションの訓練システムを製作した。送話者からの通話を電話訓練機(模擬電話局)を介して、聴覚障害児と母親など援助者に同時に送話できる「親子電話」を基本システムとしている。聴覚障害児用の電話は、聴覚障害の程度によって増幅の程度を変化させることのできる装置が装備されている。またそれ以外の電話機には、訓練の経過を記録するための録音装置が組込まれている。一方聴覚情報を補う装置として、顔などの映像情報を送受信するテレビ電話機を設置した。また文字情報についてはハウディメールによって送受信することが可能となっている。 これらの訓練システムを実際に聴覚障害児に試用させ、各自が使用している補聴器との接続の問題及び訓練プログラムの開発について検討している。その結果、前者については聴力の程度に応じて、電話機、補聴器それに電話の出力を音響的及び磁気的に増幅する補助装置の利用を体系的に考慮する必要のあることが認められた。後者の訓練プログラムについては、テレビ電話機やハウディメールの利用とを関連させて、聾学校や難聴学級での実際的な利用の検討を行っている。訓練プログラムの構造は、電話を介して送受信される話の内容について、話し手について、それに話し手と聴覚障害児との距離についての三次元で表わされる、それぞれの子細については実際的な事例を出して考慮中である。
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