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1988 年度 実績報告書

東北日本弧火山岩類の光量子放射化分析

研究課題

研究課題/領域番号 63460048
研究機関東北大学

研究代表者

吉田 武義  東北大学, 理学部, 助手 (80004505)

研究分担者 石川 賢一  東北大学, 教養部, 助手 (20158744)
青木 謙一郎  東北大学, 理学部, 教授 (00004276)
キーワード島弧 / 海溝系 / 火山岩組成 / 帯状配列 / 組成の時間的変還 / 東北日本弧γ線自動計測システム / 光量子放射化分析 / 起源物質
研究概要

島孤・海溝系におけるサブダクション・プロセスを理解するうえで、そこに分布する火山岩類について、その化学組成の空間変化とその時間的変還を明らかにすることは最も基本的な作業である。本研究の目的は、そのような観点から東北日本弧に産する新生代火山岩類について、光量子放射化分析方によって可能な限り多数の試料の微量成分元素組成を高精度で定量することである。
本年度は光量子放射化分析のための新しいγ線自動計測システムを構築することを目標としていたが、昨年末までに自動計測システムのハードの部分を完成した。その内容はGP-IBインターフェイスを介して試料自動交換系、ピュアゲルマニウム検出器、多重波高分析器をマイクロコンピュータに接続し、総合的にコントロールするシステムである。基本的な自動計測システムの作動テストは年内に終了し、このシステムを用いた照射火山岩試料のγ線自動計測をこれまでに2回行った。それによれば、新自動計測システムを用いることによりBa、Cs、Nb、Y、Zn等の測定精度を飛躍的に上げることができる。このγ線自動計測システムをさらに効率的なものとするためには、自動計測解析システムを組む必要がある。この部分に関しては現在開発中であり、その完成は次年度を予定している。
新システムを用いた測定結果の解析には、とりあえず、旧来のシステムを援用し、先の目的に沿ったデータの処理・解析を行い、それらを用いてこれまでに新生代火山岩組成の空間的変化および時間的返還に関する報告書を数編印刷公表した。新たに明らかになった事実のうち、最も重要なものは火山岩類の起源物質の地球化学的性格と、その不均質性に関するものである。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 中川光弘: 岩鉱. 83. 9-25 (1988)

  • [文献書誌] 吉田武義: 東北大学核理研研究報告. 21. 256-267 (1988)

  • [文献書誌] 吉田武義: 東北大学核理研研究報告. 21. 268-280 (1988)

  • [文献書誌] 吉田武義: 東北大学核理研研究報告. 21. 281-300 (1988)

  • [文献書誌] 吉田武義: 東北大学核理研研究報告. 21. 301-318 (1988)

  • [文献書誌] Satoshi,Kanisawa: J.Volcanol. (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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