研究課題/領域番号 |
63460061
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
橋本 初次郎 岡山理科大学, 工学部, 教授 (30027726)
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研究分担者 |
横田 康広 岡山理科大学, 理学部, 講師 (50200902)
助台 栄一 岡山理科大学, 工学部, 教授 (00090217)
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キーワード | 高Tc超伝導材料 / 極低温高分解能電顕試料ホルダー / 電荷密度波 / CDW / Nb_3Sn超伝導材料 / 動的観察 |
研究概要 |
当初購入する予定であった冷却型CCDカメラC3140(浜松ホトニクス)は高感度であるが高速走査が出来ないこと、また現像素子の冷却が必要となるためこれと実効感度が余り変わらないSIT管を用いたGATAN社622型TVカメラを購入しJEM-4000EX高分解能電子顕微鏡に設置した。 申請者はすでにグラファイト上にのせたトリウム単原子とそのクラスター、2MeV電子を照射した金結晶内に生じる原子空孔、およびその集団によって生じる積層欠陥四面体中に残る格子間原子、またシリコン中に導入されたアンチモン単原子などの像を100kV電子顕微鏡を傾斜無球面収差条件を用いて撮影し、電子照射にともないそれらがかなり激しく移動することを観察し、映画に収めている。今回、62年度に本学に据え付けられた400kV原子直視分析電子顕微鏡と昭和60-61年度に試験研究費で完成した極低温高分解能試料ホルダーを用いて-70°Kにおける原子、格子欠陥の動きを測定した。 また、超伝導材料Nb_3Snや高Tc超伝導材料の常温、低温における構造研究も更に続けて実施し、各種の異なる低温で原子レベルの観察を一部行った。TaS_2、TaSe_2の電荷密度波による微少格子歪を申請者は観察して原子レベルでの成果を発表したが、今回、低温におけるそれらの相転移における電子線回折像の変化を明らかにした。 Nb_3Sn超伝導材料、高Tc超伝導材料YBa_2Cu_3O^<7-X>について液体ヘリウム温度で観察できた。
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