研究課題/領域番号 |
63460069
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物理学一般
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
田口 一夫 鹿児島大学, 水産学部, 教授 (20041692)
|
研究分担者 |
菊川 浩行 鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (60041729)
山下 享子 名古屋市立保育短期大学, 教授 (20023674)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1989
|
キーワード | VLF電波伝搬 / オメガ航法 / VLF電波の南北伝搬 / オメガ電波のサイクル・ジャンプ / VLF電波の減衰率の方位依存性 / 双曲線航法 |
研究概要 |
1.測定の経過 操作の容易なオメガ受信機を開発して2台購入した。受信機出力はアナログなので、その読み取りにデジタイザを第二年度に購入した。オメガ信号の受信は、ルビジュウム(Rb)発振器と結んで位相測定をするが、両者とも製作後かなり古いので、64年度には受信機が、平成元年度にはRb発振器が続けた故障したために、その対応に悩まされたが、欠測は2月程度に留まった。測定はi)オ-ストラリア(G)局の磁北より東に北海道の厚岸を選んだ。ii)G局と対馬局の南北方位となり、磁気緯度で南であるマレイ半島の東岸に設置した。 2.研究成果の概要 2.1サイクルジャンプ G局のジャンプは、10.2kHzでは東経153度あたりから始まり、西に向かって頻発する。13.6kHzでは130度近くからとなる。マレイシアでは対馬局がG局よりも不安定であり、新しい発見である。G局のジャンプ数は太陽黒点数と逆比例関係にある。従って、夏期の日出過渡期にジャンプはない。厚岸測点では10.2kH、13.6kHz、11.3kHzにジャンプはないと考えたが、ある周波数では不安定であり、この結論はまだ早いようである。赤道近くではG局10.2kHzに変動少なく、南緯のために磁力線の垂直分力の効果を示唆する。 2.2位相日変化 G局の位相日変化量は、南北伝搬のために季節変化は少ない。しかし、7、8月の値は、他の月のそれらよりも10cel近く遅れている。位相日変化量は典型的な高原型であり、黒点数と相関が著しい。
|