研究概要 |
従来の伝熱促進の考え方と経験の整理 核沸騰伝熱促進に関する内外の文献をデータベースファイルとして整理し、その中から多孔質面の実験データを選定して我々の焼結面の実験データと併せてファイルに作成し検討した。 2.高性能伝熱面の基本特性試験 (1)レーザ加工銅箔を巻き付れた伝熱面 沸騰液体、大気圧のR113とエタノールで試験し、沸騰している面の最小の過熱度をリエントラントキャビティの理論と比較した。 (2)ブロンズ粒子焼結面 層の厚さ約10層の粒子層伝熱面で大気圧、大気圧以下および大気圧以上の3種の圧力条件で試験し、我々の予測式〔2〕による計算値と比較した。 (3)ALNスパッタリング面 1層の伝熱面を試作し、3種類の沸騰液体、R12、R113およびエタノールで試験して予測値と比較検嵐した。 3.伝熱過程の解析と熱伝達整理式 提案していた粒子層沸騰伝熱面における性能予測法〔1〕を部分的に修正して発表した〔2〕。 4.今後の研究計画 ALNスバッタリング面で試験液体に液体窒素を加えて伝熱性能試験を実施し、圧力の影響、経時特性などを検討する。 〔1〕伊藤、田中、玉利、第25回日本伝熱シンポジウム講演論文集、Vol.1(1987)。 〔2〕T.Ito,K.Tanaka and T.Tamari,The First KSME-JSME Thermal and Fluids Engineering Conference,Vol.1(1988)。
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