実験的研究について 手持ちの真空装置を実験目的に適するよう改造して来たが、未だ、目的に達するまでに至って居らず、結局、Chanaber全体を新しく作り直すことにし、製作中である。 解析的研究について アルゴン気体を対象として分子動力学法を用いて、アルゴン気体が凝縮していく過程を数値実験を行った。その結果次のことが明らかになった。 (1)気体相と凝縮相との界面にははっきりとした境界はみられなかったが、凝縮相内には規則性のある構想が現われた。 (2)凝縮相に入ってくる分子は、エネルギーの高い分子の方が低い分子より界面に蓄積しやすい。 (3)熱流束のPeakは界面の内側にあるが、凝縮、蒸発のエネルギー流は、局所的にも、時間的に変動している。
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