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1989 年度 実績報告書

瞬間結晶化超急冷高保磁力薄帯に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63460121
研究機関中部大学

研究代表者

成田 賢仁  中部大学, 工学部, 教授 (90037664)

研究分担者 福永 博俊  長崎大学, 工学部, 助教授 (10136533)
寺田 弘  中部大学, 工学部, 講師
加藤 章  中部大学, 工学部, 助教授 (00113085)
宮島 佐介  中部大学, 工学部, 教授 (80029173)
キーワード超急冷 / 瞬間微細結晶化 / 高保磁力薄帯 / NdーFeーBアモルファス薄帯
研究概要

〔1〕アルニコ系薄帯磁石の研究
前年度、Alが超急冷アルニコ-B系合金薄帯のアモルファス化を阻害していると推定されたので、FeーNiーCoーCu合金のアモルファス化を試みて、これに成功し、無磁界中、700℃瞬間結晶化し、最大印加磁界10kO_eのもとで500〜600〔O_e〕の保磁力が得られた。
〔2〕希土類ーFeーB系アモリファス結晶化薄帯磁石の研究
(2.1)パルス高磁化下減磁曲線自動計測:前年度設置した高磁化力印加測置に結ばれた測定系の調整に9ケ月程を要したが、減磁曲線の自動計測を可能ならしめた。
(2.2)NdーFeーB系合金粉末の固相アモリファス化:純元素粉末を適量混合し、ボ-ルミルを用いて固相アモルファス化を試みて、一部成功した。この成果は今後の研究開発に役立つものと思われる。
(2.3)無磁界中瞬間結晶化
Nd_<15>Fe_<75>B_0合金をロ-ル周辺速度を20.9〜44.0m/s範囲内でアモルファス化し、650〜750℃で瞬間結晶化した結果、周辺速度44.0m/s、結晶化温度700℃で約16kO_eの保磁力が得られた。
(2.4)磁化過程の解析:保磁力発生機構を解明する一助としてNd_2Fe_<14>B結晶粒内に存在する磁気的不均質部が磁化反転過程に及ぼす影響について計算機構解析をした結果、主として次のことが明かとなった。
(i)異方性のみが減少している場合は、不均質幅が140A以下の範囲では保磁力はnucleationによって支配されている。
(ii)一般に交換定数の変動はnucleation磁界には大きな影響を及ぼさない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.FUKUNAGA,T.FUKUDA: "COMPUTER SIMULATION OF COERCIVITY IN Nd-Fe-B MAGNETS" PROCEEDINGS OF THE TENTH INTER.WORKSHOP ON RARE-EARTH MAGNETS AND THEIR APPLICATIONS. 141-150 (1989)

  • [文献書誌] 福永博俊,成田賢仁: "瞬間結晶化された高保磁力NdーFeーB薄帯の構造と磁気特性" 中部大学工学紀要. 25. 21-25 (1989)

  • [文献書誌] K.NARITA,T.SUGIMOTO: "SOLID STATE AMORPHIZATION OF MAGNETIC ALLOYS BY MECHANICAL ALLOYING TECHNIQUE" Anales de Fisica. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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