研究課題/領域番号 |
63460129
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
垣田 有紀 金沢工業大学, 工学部, 教授 (00098823)
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研究分担者 |
本田 清 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (10114638)
河原 哲夫 金沢工業大学, 工学部, 教授 (40112776)
島田 洋一 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (50113155)
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キーワード | 画像処理 / 眼の動き / 唇の動き / コミュニケーション / 顔の表情 / 言語 / 音声 |
研究概要 |
1.はじめに: 我々は音声の研究を行っているが、本研究では、唇や目の特徴を調べることによって、人間のコミュニケーションにおける補助情報として応用できる可能性を探っている。 2.装置: 基本的には、ビデオ画像を量子化してコンピュータにとりこみ、その後はソフトウェアで、画像処理・特徴抽出を行う構成である。まず、コンピュータ・システムは、我々の研究室にすでに配備されているものを用いた。画像入力装置は別予算で入手した。本研究の補助金より、ビデオモニタとビデオタイマを入手した。 3.画像処理: 基本ソフトウェアを開発した。手順は、(1)画像の量子化、(2)前処理(平滑)、(3)輪郭抽出(微分)に分れる。(1)については、転送速度は8フレーム1秒である。(2)の平滑は、(3)でノイズが強調されないように行う。目下8枚の連続画像をすべて加算する。結果は良好だが、将来運動画像を対象とする際は検討を要する。(3)はSobe1の微分オペレータが最適であった。 4.唇の特徴抽出: 顔全体の画像から唇の形を求めるには解像度が悪いので、目下は唇を拡大して撮影している。音声情報の補助のために、口唇の内側の輪郭を抽出した。上歯の像の妨害の除去が必要であり、照明を周囲から行うことにより解決した。パラメータ化は、唇の縦幅・横幅とした。 5.眼の特徴抽出: 瞳の輪郭の一部の情報から瞳の中心を求め、まぶたとの相対関係から視線の方向を求める。しかし、(1)眼球表面の画像が予想に反して不明瞭、(2)瞳の方向を求める目的には、まぶたの計上は必ずしも信頼できる標識になりにくい、などにより、さらに検討を要する。 6.まとめ: 適当な画像入力装置が見あたらず、入手が遅れたため、とりかかりが遅れたが、ほぼ初年度の計画通り遂行された。
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