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1988 年度 実績報告書

不連続壁体を有する低コストコンクリートステーブサイロの耐震安全性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63460149
研究機関北海道大学

研究代表者

芳村 仁  北海道大学, 工学部, 教授 (20001133)

研究分担者 佐々木 康彦  北海道大学, 工学部, 助手 (10125320)
三上 隆  北海道大学, 工学部, 助手 (00002303)
韮澤 憲吉  北海道大学, 工学部, 助教授 (50002035)
キーワードコンクリートステーブサイロ / 不連続壁体構造 / サイロの地震時挙動
研究概要

本年度は、相似則に基づき、コンクリートサイロ模型およびステーブサイロ模型(直径80cm、高さ2m、壁圧2cm)を製作し、大型振動台により各種の振動実験を実施した。得られた知見は次のようである。
1.静的載荷実験により復元力特性を検討した結果、ステーブサイロは不連続壁体構造であり、顕著な履歴復元力特性を示し、その骨格曲線は軟化バネ型であることがわかった。また変位置の増大に伴って履歴ループの剛性勾配も漸次低下の傾向を示している。
2.内容物として、玄米とオガクズを詰込んだ場合を実験し、空の場合と振動性状を比較した。応答倍率は模型内部が空の場合上部の加速度は入力加速度100ガルに対し約2倍であった。これに対してオガクズ詰込み状態では1.6倍と低下するが、玄米詰込み状態では3.0倍と増大する。同一高さでの壁体と内容物中心部の応答加速度を比較すると玄米の場合は両者が殆ど等しいのに対し、オガクズの場合は内容物の方が3.1倍も大きく応答している。壁体と玄米は一体となって振動しているのに対し、壁体とオガクズは全く別の挙動をしていることがわかった。
3.フープの動ひずみは壁体の加速度応答値の大小よりも、断面変形を伴う円周方向振動モードと関連性をもっていることがわかった。
4.入力地震波の種類あるいは模型状態によらず、応答倍率は入力加速度レベルの増大に伴って減少する非線形性を示すことがわかった。また空の場合、入力レベルが増大しても、壁体の動ひずみが殆ど生じないことが特徴的である。
5.入力レベルの増大に伴って、動壁圧は複雑な分布を示し、下部での応答値が急激に増大するとともに、内容物表面に近い所でも増加する。動壁圧の大の所のフープひずみは大きく関連性がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Sasaki: Proceedings of the 9th World Conference on Earthquake Engineering. (1989)

  • [文献書誌] 佐々木康彦: 土木学会北海道支部論文報告集. 第45号. 145-150 (1989)

  • [文献書誌] 佐々木康彦: 土木学会北海道支部論文報告集. 第45号. 151-154 (1989)

  • [文献書誌] 佐々木康彦: 構造工学論文集. Vol.36A. (1990)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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