研究課題/領域番号 |
63460177
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
寺井 俊夫 京都大学, 工学部, 教授 (50025863)
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研究分担者 |
原田 和典 京都大学, 工学部, 助手 (90198911)
吉田 治典 京都大学, 工学部, 助手 (00144337)
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キーワード | 地下街の防災 / 煙流動の計算 / 換気網モデル / 群衆の流動抵抗 / 防災設備の信頼性 |
研究概要 |
地下街の環境調査に関しては、大阪の南海電鉄所有のナンバシティーで、地下街の実測調査を昭和63年10月〜11月に行った。実測は吹抜けのある開放された空間(N)と非開放的な空間(S)の2者について別々に行い、内部の気流(風速、方向)、群衆流動(流動人口、方向)、気温を測定した。実測結果は平成1年2月までに整理、検討し、A)対象部分の全体気流性状の把握、B)気流の自然換気による生起状況の分析、C)群衆流動が気流性状に与える影響、D)空調装置が気流に及ぼす影響、などについて定性的、定量的な結果を得た。本実測では開放的、非開放的という空間的特徴が異なる対象の気流性状を、多点の同時的かつ長時間の観測によって把握し多くの知見を得た。 群衆流動が気流に及ぼす影響は、実測だけでは十分に解明できないため実験的に解明する方法を採った。実験では街路の模型を作成し人をモデル化した抵抗を配置して、群衆による抵抗係数を測定した。この実験は平成1年2月に終了し、結果は以下の計算の基礎データとして利用した。 実測対象の気流を換気網モデルによって予測し、実測結果と比較して予測の可能性を検討した。更に外部条件の変化による気流の予測を行い防災的見地から検討を加えて、計画時に於ける計画上のポイントについて整理した。 地下街の実態調査の研究では、実測対象建物を主に、その他の建物の故障状況のデータを収集し、信頼性設計の観点からデータを分析中である。現在特に、防災設備と通常設備の故障の関連性を中心に解析している。
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