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1989 年度 実績報告書

地下街空間の火災安全設計法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63460177
研究機関京都大学

研究代表者

寺井 俊夫  京都大学, 工学部, 教授 (50025863)

研究分担者 原田 和典  京都大学, 工学部, 助手 (90198911)
吉田 治典  京都大学, 工学部, 助手 (00144337)
キーワード煙流動 / 列車風 / 換気回路網 / 避難誘導設備 / フラッシュオ-バ- / 平衡解の分岐
研究概要

地上から地下へ入った最初の駅で列車風の測定を行った。地下街では、地下鉄と連絡する場合が多く、列車風の影響により、火災時の煙の流動、避難への影響が生ずるからである。測定は風速(14点)、静圧(3点)と列車通過状況を連続記録した。列車本数は1日533本で3日間行った。結果は、通過列車及び停止列車に対し風速変化のパタ-ン分けと流速、換気量を示した。駅通路の風速は最悪の条件で15m/sになる。1列車による換気量1300〜1400m^3の場合が多く、列車到達20秒前から流れが顕著になり、通過後1分程度継続する。また9時から22時頃までの間は、1時間の積算流入(出)量はほぼ一定である。これらの結果は煙流動への影響算定の基礎となる。また駅の換気回路網を構成し、換気量の計算を行った。
地下街と駅の避難誘導設備の調査を行い、非常時の使用で問題がある設計の指摘とそれが災害のときに生ずると考えられる問題点の推定を行った。調査対象は関東・関西の45の施設と8つの米国のタ-ミナルである。Wayfindingの行動的なシ-ケンスとして、設計上の不備と情報(サイン、案内図、インフォメ-ション)認知に関する不備、不足の例を集め分類し、特に災害時に事故につながる恐れのあるものを明らかにした。
室火災でフラッシュオ-バ-の時間やその激しさは消火、避難上きわめて重要である。それを支配する要因を明らかにするため、室火災を記述する連立微分方程式の定常解のパラメ-タ-による分岐を計算した。用いたプログラムはAUTOである。パラメ-タ-として燃焼面積、室窓面積、可燃物に関するパラメ-タ-である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 寺井俊夫、吉田治典、原田和典、内田直克、那須隆博: "列車風の実測と解析(その1・実測結果)" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 30号. (1990)

  • [文献書誌] 寺井俊夫、吉田治典、原田和典、那須隆博、内田直克: "列車風の実測と解析(その2・解析結果)" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 30号. (1990)

  • [文献書誌] 越智康文、寺井俊夫: "火災室内の温度・煙濃度のパラメ-タ-変化による分岐の計算" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 30号. (1990)

  • [文献書誌] 屋田容子、寺井俊夫: "公共建築物内における誘導・案内システムの現状と非常時における性能の評価分析" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 30号. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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