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1988 年度 実績報告書

北海道における住宅地の除雪システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63460183
研究機関北海道工業大学

研究代表者

大垣 直明  北海道工業大学, 工学部建築工学科, 教授 (90048041)

研究分担者 乾 尚彦  北海道工業大学, 工学部建築工学科, 講師 (60151594)
苫米地 司  北海道工業大学, 工学部建築工学科, 講師 (40102785)
鈴木 憲三  北海道工業大学, 工学部建築工学科, 助教授 (70002235)
キーワード気象条件 / 降雪量 / 積雪量 / 気温 / 乾雪 / 吹きだまり / 雪庇 / 落雪 / 雪害 / 除雪行動 / 除雪具 / 雪処理 / 除雪労力 / 雪対策 / 除雪空地 / 雁木
研究概要

(1)過去30年間にわたる北海道・東北・北陸地方の気象官署における気象データ(降雪量、積雪量、気温、風速、日射)を収集し、整理分析した。北海道は気温が低く強風時に降雪する(従って、乾雪となる)のに対して、北陸地方は気温が高く弱風時に降雪する(従って、湿雪となる)という特徴をもっている。東北地方はちょうど両地域の中間的性格をしめす。さらに、北海道においても細かく分析すると、地域差をもっている。従って、雪問題の発生の仕方やその対応策は各々の地域で異なっていると考えられる。
(2)札幌圏に位置する異なるタイプの住宅地を選定し、夏季・冬季の観察調査および住民に対するアンケート調査を実施した。その分析を通して、冬季の雪問題の実態と住民の除雪行動・雪対策などについて明らかにした。その概要は次のとおりである。
(1)住民が感じている冬季の最も重大な問題点の第1位は「道路が狭くなり通行が困難」(26.4%)であり、降雪時の道路状況の問題点を指摘している。以下「近くに雪捨て場がない」 19.8%、「吹きだまりができる」15.4%、「屋根からの落雪処理が大変」13.2%、「歩道の除雪が行き届いていない」9.9%となっている。このことは、住民にとって大量に降雪した雪とその処理方法に大きな問題を感じていることを示している。
(2)雪問題に影響を与える要因として、屋根形態、落雪方向、敷地規模、前面道路の位置、道路幅員、空地の有無などがからんでいる。
(3)住宅取得時における住民の雪対策は殆どなされていない。せいぜい屋根形態を考慮した者がやく半数いる程度である。
(3)雪害軽減のための建築的装置に関する予備調査を実施し、雪囲い・雁木・土縁などの実例を収集した。
(4)東北・北陸地方の冬季の実態調査は少雪のため実施を延期した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大垣直明、苫米地司: 第5回雪工学シンポジウム. No.5. 135-138 (1989)

  • [文献書誌] 苫米地司: 第5回雪工学シンポジウム. No.5. 99-102 (1989)

  • [文献書誌] 苫米地司: 第3回寒地環境工学シンポジウム. No.3. (1989)

  • [文献書誌] 大垣直明: "これからの寒地住宅-北方型住宅を目指して-" 北海道、(社)北海道建築士会、(財)北海道建築指導センター, 25-64 (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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