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1990 年度 実績報告書

北海道における住宅地の雪処理システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63460183
研究機関北海道工業大学

研究代表者

大垣 直明  北海道工業大学, 工学部, 教授 (90048041)

研究分担者 乾 尚彦  北海道工業大学, 工学部, 講師 (60151594)
苫米地 司  北海道工業大学, 工学部, 助教授 (40102785)
鈴木 憲三  北海道工業大学, 工学部, 助教授 (70002235)
キーワード雪問題(または雪害) / 積雪地域の住宅地計画 / 除雪システム / 除雪労力 / 積雪量 / 落雪形状 / 吹だまり / 堆雪空地
研究概要

1.敷地条件(規模、形状、道路位置)、住宅条件(建築面積、平面形状、屋根形態、落雪方向)、車庫形式を変化させて、敷地に対する住宅配置可能条件を分析し、設計資料として提示した。
(1)住宅の配置可能条件は敷地条件・住宅条件・重庫形式の変化に大きく影響を受ける
(2)敷地規模が160m^2を割ると、無落雪屋根(車庫組み込み)以外は住宅配置ができない。200m^2を越えると、落雪屋根の場合も配置可能範囲が拡大する。
(3)組み込み車庫は独立車庫に比べ敷地が180m^2以下で住宅配置が有利になる。
(4)無落雪屋根は落雪屋根に比べ敷地180m^2以下の場合は特に有利ではないが、200m^2以上では横長プランで有利である。落雪屋根のうち、垂直落雪(道路に対して)は平行落雪よりも横長プランで大きく有利である。
(5)住宅を敷地の北側に寄せることを前提にすると、南側道路の場合は独立車庫、北側道路の場合は組み込み車庫が有利である。東・西側道路は南・北側道路に比べ同等か有利である。
2.風洞実験の結果から住宅配置と吹きだまりの発生の関係を図示し、設計資料とした。
3.降雪地域の住宅地における除雪システムについて構想した。
(1)住宅地レベルでは、(1)雪処理に有利な道路計画・宅地割の検討(2)15〜20宅地に1箇所に雪だめ空間の確保
(2)宅地レベルでは、(1)宅地条件(規模、形状)に対応した住宅条件・車庫形式の採用(2)敷地内における堆雪空間の確保(住宅の配置と庭園計画)(3)防雪装置の設置(雁木、土間、雪庇防止柵などの活用)
(3)維持管理レベルでは、(1)機械力(技術力)と人力の併用(2)除雪ボランティアシステムの創造

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 大垣 直明: "雪国の住宅地計画に関する基礎的研究 その1、研究の意義・目的と背景" 雪工学シンポジウム論文報告集. 4. 233-236 (1988)

  • [文献書誌] 苫米地 司: "雪国の住宅地計画に関する基礎的研究 その2、北海道内の市町村における雪対策の現状" 雪工学シンポジウム論文報告集. 4. 237-240 (1988)

  • [文献書誌] 大垣 直明: "札幌圏における除雪行動の構造に関する研究 その1.アンケ-ト調査による除雪行動の分析" 雪工学シンポジウム論文報告集. 5. 135-138 (1989)

  • [文献書誌] 大垣 直明: "札幌圏における除雪行動の構造に関する研究 その2.除雪モニタ-による除雪行動の分析" 日本雪工学会大会論文報告集. 6. 161-162 (1989)

  • [文献書誌] 苫米地 司: "札幌圏における住宅地の雪処理に関する研究" 日本雪工学会大会論文報告集. 6. 157-160 (1989)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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