研究課題/領域番号 |
63460188
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
湯原 浩三 九州大学, 工学部, 教授 (30091333)
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研究分担者 |
茂木 透 九州大学, 工学部, 助手 (80182161)
江原 幸雄 九州大学, 工学部, 助教授 (10002346)
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キーワード | 還元井 / 還元能力 / スケ-ル / ジェットチャ-ジ / ジェットパ-フォレ-タ- |
研究概要 |
本年度の実験は熊本県阿蘇郡小国町にある電源開発(株)所有のIHー1号還元井を借用して行われた。この坑井は掘削時の記録によると313mと592mに逸水箇所があるが、坑井内温度と実験に使用した装置の能力から313m深の逸水層を対象にしてジェットパ-フォレ-タ-による穿孔実験が行われた。また事前の調査によって、坑井内にはジェットパ-フォレ-タ-の降下に妨げになるようなスケ-ルの付着は認められなかった。更に、この坑井は還元指数は大きくはないものの水を呑込むので、注水によって比較的容易に坑井内温度が低下することも判明した。 ジェットパ-フォレ-タ-としては日本油脂(株)製ジェットチャ-ジを使用した。発破後の還元能力の変化については、本年度の1回目の実験(第3実験)では1.5倍に増加後最終的に3/4に減少、2回目の実験(第4実験)では1.2倍に増加後最終的に9/10に減少した。このようにいずれの実験でも有意な効果が認められたが、発破を繰返しているうちに、一度増加した還元能力が再び低下し最終的には最初より悪くなる場合が多かった。この原因の1つは発破によって剥離した坑井内のスケ-ルが再び沈積し、かえってストレ-ナ-や逸水層の目詰まりを生じさせたものと思われる。また本年度の実験では、ジェットチャ-ジの不発が多かった。この原因について種々検討されたが、解明するに至らなかった。以上のように本方法にはまだ問題点も多く、技術的に確立するまでには改善すべき点も多い。
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