研究概要 |
(1),HCNレーザ(λ=337μm)を使った1チャンネルのサブミリ波干渉計/偏光計を組みあげて、干渉計及び偏光計としての機能を、シュミレータ(テフロン板の回転による位相変化、及び結晶石英板で作製した半波長板による偏光面の回転)を使って確認した。ただしWTー3トカマクでの実測テストは行っていない。 (2),ファラデー回転角はθ〓Ne・Ip・aで与えられる。WTー3トカマクは小型であり(小半径a【similar or equal】20cm)、測定対象である電流駆動プラズマの密度も高くなく(N^^ーe【less than or similar】2×10^<13>cm^<-3>′)、電流もIp【similar or equal】100kAと小さいので、θが小さくなり、測定精度が厳しくなる。これを克服するために、プローブビームをプラズマ中心を対称点とする2つの垂直方向のコードを連続して通して、コード長を2倍にする事を検討した。その結果、ファラデー回転角が2倍にかせげるだけでなく、2つのコードによる回転角の和が、プラズマ中心位置の水平方向の動きに対して影響を受けずに、電流及び密度分布の変化だけを検出できる事がわかった。ただし、光学系は若干複雑になり、プラズマ中心位置の測定は磁気計測等で補 〓〓〓 上記の2重連続コードの方法を実機で試験中であり、来年度予定している3チャンネル光路系を使った方法との利害得失を比較検討中である。 (4),WTー3のMHD不安定性については、3方向から同時にプラズマをみる軟X線ダイオードアレイによる測定と解析が進展した。特にオーミック加熱プラズマにロアハイブリッド電流駆動を行うと、鋸歯状振動の抑制や、新たな鋸歯状振動の出現等について、興味深い空間構造の時間発展が得られている。これらの現象の物理的描象を明らかにするために、来年度上記偏光計によるプラズマ電流分布の計測を行う。
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