研究課題/領域番号 |
63460224
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上林 彌彦 九州大学, 工学部, 教授 (00026311)
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研究分担者 |
有川 正俊 九州大学, 工学部, 助手 (30202758)
最所 圭三 九州大学, 工学部, 助手 (50170486)
掛下 哲郎 佐賀大学, 理工学部, 講師 (10214272)
古川 哲也 九州大学, 大型計算機センター, 講師 (00209165)
今井 浩 九州大学, 工学部, 助教授 (80183010)
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キーワード | マルチメディア / デ-タベ-ス / オブジェクト指向 / 意味モデル / 視覚的言語 / 計算幾何学 / 質問処理 / グラフィックス |
研究概要 |
昭和63年度は、マルチメディアデ-タベ-ス用質問言語として、大規模な幾何デ-タをも容易に操作でき、メソッド管理を自動化するための基本的機能(幾何比較演算子、幾何関数、縮尺バ-ジョン管理のビュ-、補間結合のためのビュ-、表示メソッドの自動選択方法)を追加したデ-タベ-タ質問言語の検討を行った。 本年度は、マルチメディアデ-タベ-スを高度利用するために不可欠な“意味的概視機能"と“視覚的階層的質問言語"の2つの課題を中心に研究を行った。意味的概視機能とは、デ-タの意味構造を利用して、デ-タベ-スの表示機能を高度化させる機能である。この機能は、以下のような各種の下位機能から構成されている。 1.質問自動補足機能:利用者が直接指定していないが、表示する際に必要なデ-タは、その意味制約を利用して、自動的に補足的な質問を生成・追加する機能。 2.表示デ-タ量自動調整機能:質問により選択したデ-タの量が表示に適さないほどの大きさになった場合に、デ-タの重用度を利用して、表示するデ-タを選択する機能。 3.属性値表示位置自動決定機能:複数個のテキスト・表・グラフなどを表示画面上に配置する場合に、それらを可読な大きさで、なおかつ相互に重ならないように、配置位置を算出する機能。 もう1つの課題である視覚的階層的質問言語では、利用者は、従来の質問言語とは異なり、形式的な文法やデ-タスキ-マを覚える必要はない。ここでは、デ-タベ-スとそのビュ-を表すアイコンの直接操作により質問を作成できる。また、階層構造の導入により、質問の全体的な修正を容易に行える。我々は、現在、この視覚的階層的質問言語を設計し、本年度購入したMacintosh SEの上で試作を行っている。
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