• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

高選択的炭素-炭素結合生成反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 63470018
研究機関東京理科大学

研究代表者

向山 光昭  東京理科大学, 理学部, 教授 (60016003)

キーワード2価スズのエノラート / キラルなジアミン / エナンチオ選択的マイケル反応 / 不斉触媒 / 塩化トリチル / 塩化スズ(II) / 1,2-ベンゾキノン / シリルエノールエーテル
研究概要

生物活性物質をはじめとする有機化合物の基本骨格を形成する炭素-炭素結合生成反応の開発を中心に研究を行ない、以下の高選択的合成手法を開拓することができた。
1.トリメチルシリルトリフラートの存在下、2価スズのエノラートにキラルなジアミンを配位させ、引き続きα,β-不飽和ケトンを作用させると、エナンチオ選択的マイケル反応が進行することを見いだした。
2.触媒量の2価スズトリフラートとキラルなジアミンを用いることにより、2価スズのエンチオラートとα,β-不飽和ケトンと不斉触媒的マイケル反応をより不斉収率で実現することができた。
3.触媒量の塩化トリメチルシランあるいは塩化トリチルと塩化スズ(II)の存在下、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン、スチレンなどの活性オレヒィンにアセタールを作用させると、対応する付加体がより収率で得られることを明らかにした。
4.触媒量のTrClO_4の存在下、1,2-ベンゾキノンにシリルエノールエーテルを作用させると、位置選択的に付加反応が進行し、対応するホモアシルパイロカテコール誘導体が高収率で得られた。
5.触媒量のTrSbCl_6の存在下、シンナルアルデヒドジメチルアセタールにシリルエノールエーテルあるいはケテンシリルアセタール、トリメチルシリルアジドを連続的に作用させると、対応するγ,δ-不飽和-β-アジドカルボニル化合物がよい収率で得られた。
6.触媒量の塩化トリチルあるいは塩化トリメチルシランと塩化スズ(II)の存在下、ケテンジチオアセタールにアリルメチルエーテルあるいはα,β-不飽和オルトエステルを作用させると、アリル基あるいはアルコキシカルボニルエチル基が置換したケテンジオチオアセタールがより収率で得られることを見いだした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.YURA.: Chemistry Letters. 1988. 1021-1024 (1988)

  • [文献書誌] T.YURA.: Chemistry Letters. 1988. 1025-1026 (1988)

  • [文献書誌] T.MUKAIYAMA.: Chemistry Letters. 1988. 1101-1104 (1988)

  • [文献書誌] Y.SAGAWA.: Chemistry Letters. 1988. 1105-1108 (1988)

  • [文献書誌] T.MUKAIYAMA.: Chemistry Letters. 1988. 1495-1496 (1988)

  • [文献書誌] T.MUKAIYAMA.: Chemistry Letters. 1988. 1291-1294 (1988)

URL: 

公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi