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1989 年度 実績報告書

非晶質及び準晶質アルミノケイ酸塩の形成におよぼす有機配位子の影響

研究課題

研究課題/領域番号 63470106
研究機関岩手大学

研究代表者

井上 克弘  岩手大学, 農学部・農芸化学科, 教授 (30035109)

キーワードアロフェン / イモゴライト / 腐植酸 / フルボ酸 / モンモリロナイト / 黒ボク土 / ヒドロキシアルミニウムイオン / ヒドロキシケイ酸アルミニウムイオン
研究概要

1.スメクタイトとヒドロキシケイ酸アルミニウム(HAS)イオンを反応させ、HAS-スメクタイト複合体を調製した。HASスメクタイト複合体によるフルボ酸、腐植酸の吸着について研究し、スメクタイトはこれら天然の高分子有機配位子をほとんど吸着しないが、HAS-スメクタイト複合体は多量の高分子有機配位子を吸着することが明らかになった。これはスメクタイトの層間や表面に吸着・固定されたHASイオンと有機配位子の間に反応が起ることを示唆している。HAS-スメクタイト複合体による有機配位子の吸着に及ぼすHASイオンのSi/Al原子比の影響、平衡pHの影響、有機配位子濃度の影響について研究し、ラングミュア吸着式のEadie-Hofsteeプロットより、最大吸着量と結合エネルギ-定数を算出した。
2.酸性陸水中のアルミニウムイオンの形態とコロイド状アルミノケイ酸塩の挙動について研究した。東北地方における7種の酸性河川水、酸性湖沼水の水質を分析し、アルミニウムイオンの形態分析を行った。この結果、酸性陸水中にAl ^<3+>、ヒドロキシアルミニウムイオン、HASイオンを同定した。陸水中におけるHASイオンの同定は初めての知見である。また、酸性陸水中のケイ酸アルミニウムコロイドの化学組成、鉱物組成に有機酸が影響している可能性を指摘した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Inoue,K.,Zhao,L.P.and Huang,P.M.: "Adsorption of humic substances by hydroxyaluminum-and hydroxyaluminosilicate-montmorillonite complexes" Soil Sci.Soc.Am.J.54. (1990)

  • [文献書誌] Inoue,K.: "Active aluminum and iron components in Andisols and related soils" Proc.14th Int.Cong.Soil Sci.(1990)

  • [文献書誌] Inoue,K.and Yoshida,M.: "Composition and behavior of aluminum ions and colloidalaluminosilicates in acidified terrestrial waters" Soil Sci,Plant Nutr.36. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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