研究課題/領域番号 |
63470115
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
吉原 照彦 北海道大学, 農学部, 助教授 (90002071)
|
研究分担者 |
及川 英秋 北海道大学, 農学部, 助手 (00185175)
坂村 貞雄 北海道大学, 名誉教授(帯広畜産大 (10001372)
|
キーワード | チモシ-ガマの穂病 / Epichloe typhina / チョ-ク / チョコ-ル / フラノシル化 / スフィンゴイド |
研究概要 |
チモシ-がまの穂病(Epichloe typhina)の侵入によって罹病したチモシ-は顕著な形態異常をひきおこし、また他の病原菌による二次感染に対する抵抗性を獲得することが知られている。前年度はその抵抗性機作解明の目的で形態異常部位である子座(チョ-ク)からの抗菌物質の検索を行なった。本年度もさらに抗菌物質の検索を行ない、新規化合物チョコ-ルL(1__〜)、スフィンゴイド誘導体(2__〜)、リグナン(3__〜)を得た。さらに、リグナンの酸化生成物(3__〜)が得られたことからガマの穂病菌によるフェノ-ル化合物の代謝について調べた。リグナン(Pinoresinol)からは3__〜とα-ribofuranodside、フラホン(diosmetin)からは7-0-α-ribo-furanosideが生成し、ガマの穂病菌による特異的なfuranosyl化が明らかになった。フェニ-ルプロパノイド(ethyl ferulate)からはvanillyl alcoholとvanillic acidのみが得られた。
|