研究課題/領域番号 |
63480002
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大沢 省三 名古屋大学, 理学部, 教授 (10034620)
|
研究分担者 |
大浜 武 名古屋大学, 理学部, 助手 (00194267)
山尾 文明 名古屋大学, 理学部, 助手 (10158074)
武藤 〓 名古屋大学, 理学部, 助教授 (80034635)
|
キーワード | GC / AT圧 / 遺伝暗号 / ミクロコツカス / マイコプラズマ / ミトコンドリア / tRNA / 普遍暗号 / 異常暗号 |
研究概要 |
1.GC/AT方向性変異圧が、遺伝暗号進化の重要部分をしめる、コドン使用決定の主要因であることをたしかめた。GC圧最高とみられるミクロコツカス(GC:74%)、GC圧最低のマイコプラズマ(GC:25%)から、リボソームタンパク関連遺伝子を単離し、全一次構造を決定、大腸菌(GC:50%)のデータを加え、各コドン座の比較を行い、コドン使用がGC/AT圧により主として決定されていることを検証した。 2.マイコプラズマの全tRNA遺伝子を各種方法を駆使して単離、さらにこれら全tRNA種を純化し、塩基修飾を含ろての一次構造を決定した。この結果、マイコプラズマのtRNAは、29種からなり、一般の細菌よりもはるかに少ない種数のtRNAによってタンパク質合成係は直接的でないが、そのtRNA構成や、ほん訳系はミトコンドリアと非常によくにていることがわかった。 3.ミトコンドリア、クロロプラスト、細菌から真核生物に至るまでのコドン使用と、tRNAアンチコドンに関するデータを集め、それらを解析して、遺伝暗号進化に関する第一次モデルを提出した。 4.ミトコンドリアでは、多くの普遍暗号からはずれた暗号がしられている。これらの起源を追究し、AT/GC圧およびtRNAの変化によって中立変異の結果異常暗号ができたと推定した。
|