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1988 年度 実績報告書

琵琶湖の有機物生産と生産物の行方に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480005
研究機関京都大学

研究代表者

手塚 泰彦  京都大学, 理学部, 教授 (80087056)

研究分担者 成田 哲也  京都大学, 理学部, 助手 (40025440)
中西 正己  京都大学, 理学部, 助手 (60025434)
キーワード琵琶湖 / 有機物生産 / 生産物の行方 / 植物プランクトン / 動物プランクトン / 細菌 / 底泥への移行
研究概要

「琵琶湖における有機物生産と生産物の行方」を解明するためには、1)植物プランクトンの現存量の経時変化と有機物(一次)生産速度、2)光合成産物の細胞外排出量と細菌によるそれの取り込み、3)動物プランクトンによる光合成産物の取り込み、4)水柱内での光合成産物の分解・無機化量、5)底泥への固形有機物の沈殿量、等を測定する必要がある。
昭和63年度は上記5項目のうち、2)を除く4項目について、主として測定法の検討を中心に、調査研究を行ない、下記の結果を得た。
1.比較的貧栄養の湖沼に関しては、植物プランクトンの有機物生産速度を測定するのに^<14>C法が広く用いられてきたが、現場でのラジオアイソトープの使用が現在困難なため、大型(300ml)の酸素びんを用いる酸素法によって生産速度を求める方法を琵琶湖北湖に適用した結果、少なくとも水温の比較的高い停滞期には十分に適用できることが判明した。
2.大型甲殻類プランクトンの主要種であるDaphnia longispinaとEodiaptomus japonicusの摂食速度はこれまでに確立された方法で測定できるので、63年度は琵琶湖に多いE.japonicusのナウプリウス幼生に^<32>Pでラベルした植物プランクトンを与えて摂食速度を求める方法を検討した。
3.水柱内での全プランクトンによる有機物の無機化量を測定するため、プランクトン濃縮物を用いて呼吸速度を測定する方法を開発した。
4.円筒型(直径5cm、長さ50cm)のセジメント・トラップを作製し、琵琶湖北湖で有機物沈殿量が測定できることを確認した。
平成元年度は上記の手法と更に2)の手法を導入し、停滞期の春から秋にかけて数回の調査を行ない、標記の課題に対する解答を求める予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] NAKANISHI,M.;T.NARITA;N.SUZUKI;O.MITAMURA: Jpn.J.Limnol.49. 175-184 (1988)

  • [文献書誌] TSUDA,R.;M.NAKANISHI: Mem.Fac.Sci.Kyoto univ.(Ser.Biol.). 13. 101-109 (1989)

  • [文献書誌] TSUDA,R.;M.NAKANISHI: Arch.Hydrobiol.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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