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1988 年度 実績報告書

新規紫外光受容体P290の抽出単離による検証

研究課題

研究課題/領域番号 63480015
研究機関神戸大学

研究代表者

橋本 徹  神戸大学, 理学部, 教授 (60087616)

研究分担者 八ツ橋 寛子  宮崎大, 教育, 講師 (60182359)
七條 千津子  神戸大, 理, 教務職員
鶴見 誠二  神戸大, 自然科学, 助手 (80144608)
森本 直明  神戸大, 理, 助手 (30174452)
キーワード紫外光 / 紫外B光 / 紫外C光 / 赤色光 / フィトクロム / アントシアン / カロテノイド / 紅色酵母
研究概要

1.紫外光受容体P290の検証には培養細胞は有利な材料である。紫外B光に効率よく感応してアントシアンを生産する條件を探索した結果、培地組成の改良、比重の大きい細胞を分画して使用すること、細胞移植後照射までの日数を選ぶことによって紫外誘導のアントシアン形成量を約3倍に高めることができた。またこの培養細胞は紫外B光および赤色光による単独照射でアントシアンを形成するが、組み合わせ照射では相加以上の効果があることがわかった。また移植後2日間の紫外光不応期を経て、紫外光反応性は6日目まで次第に増大した後、減少するが、この反応性の出現には、不明の非蛋白性因子が細胞によって分泌されることを明らかにした。またこの間に細胞のサイズは小さくなり比重を増すことも細胞の反応性の出現に関与するらしい。細胞のクローニングには成功しなかった。引き続き明年度に試みる。
2.紅色酵母Rhodotorulaに紫外C光を照射して種々の突然変異株を分離した。この中には紫外B光によって高効率でカロテノイドを生産するもの、全然生産しない白色のもの、紫外光その他の光なしで生産するものがある。
3.紫外B光と赤色光はアントシアニン形成で相互作用をするので、フトクロムに対する紫外B光の影響を黄化エンドウを用いて分光学的に調べた。Prは紫外光によってある程度破壊されるが、Ptrは全く定安であった。しかも紫外光の破壊作用は次の赤色光照射によって発現するらしいことが示唆された。
4.紫外B光照射によって290nmの吸光度が増大することを紅色酵母の懸濁液で見出した。この反応は照射光量の対数に比例して起り、一定の飽和光量が存在する。これはカロテノイド形成に対する紫外光の場合と一致しており、この吸光度を示す物質がP290である可能性が高い。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Noguchi;S.Tsurumi;Y.Takeuchi;T.Hashimoto: Physiol.Plant.(1989)

  • [文献書誌] T.Takagi;S.Tsurumi;T.Hashimoto: Physiol.Plant.

  • [文献書誌] S.Tsurumi;Noguchi;T.Hashimoto: Physiol.Plant.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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